2019年1月22日火曜日


コロの言葉(63)

 

不登校傾向の中学生33万人

―推計10人に1人

日本財団調査(2018年)

 

文科省の定義では、1年間に30日以上欠席すると「不登校」とされます。

2017年度の調査では、約10人でした。

今回、日本財団の結果は、「不登校傾向」の中学生の人数です。その内訳は、以下です。

1)教室で過ごすが、心の中はつらい(14万人)

2)登校はするが、授業参加は少ない(13万人)

3)1週間以上連続で欠席(6万人)

合計で33万人になり、これに不登校の10万人を加えると43万人になります。

いま、学校教育のシステム改革が問われているように思います。

2019年1月16日水曜日


ココロの言葉(62)

 

困難なときに、子どもを守る要因は、

日常生活での人間関係の質と数である。

心理学のレジリエンス研究の成果から

 

レジリエンスとは、元々は物理学の用語で「弾力性」を意味しています。最近、それが心理学の分野で使われるようになり、「こころの回復力」という意味で使われています。

すなわち、人生の逆境の状況にありながらも、心折れることなく、うまく適応していく

能力を表しています。

この能力にはもちろん個人差がありますが、その社会的環境で共通点が見つかりました。それは、レジリエントな力を発揮できる子どもは、逆境や困難を抱えながらも、その状況をサポートする信頼できる上質なオトナが身近にいたことです。

人生の中で、さまざまな良き人間関係をもつことの大切さを教えてくれます。

2019年1月9日水曜日


ココロの言葉(61)

 

子どもは、完全なる状態、すぐれた状態、進化を目指して進んでいます。

アルフレッド・アドラー(『生きる意味』より)

 

個人心理学として知られるアドラーの基本的な人間観は、「みんなそれぞれ違う」ということです。ひとり一人が、全て異なる存在だから、社会で生きるときに「共同感覚」が大切だと主張しています。

アドラー心理学のキーワードである共同感覚とは、他者と共に生きる感覚です。そして、人類が完全という目標に達したときに考えられるような「永遠」にふさわしい形の共同体を「共同体感覚」と名付けています。

それぞれ異なる個人の生き方(ライフスタイル)を尊重し、それと同時に人類全体の理想を追究している点に、アドラー心理学の特徴があると言えます。

2019年1月2日水曜日


ココロの言葉(60)

 

教育の目的は、一人ひとりが自己の可能性を実現すること。

人それぞれちがう存在ということを忘れてはならない。

渡辺和子(1927-2016)

 

マザ-・テレサの教えを受け、それを学校現場で実践してきたシスターで、教育学者の言葉。なんのための勉強なのかをシンプルに伝えています(『どんな時でも人は笑顔になれる』より)。次のユダヤの古いことわざも紹介しています。

他人にすぐれようと思うな。

他人とちがった人間になれ。

教育現場で、子どもたちの多様性にいかに適切に対応し、サポートしていくかの指針になる言葉です。

2018年12月26日水曜日


ココロの言葉(59)

 

全国でだいたい25万人くらいの生活保護世帯の学齢の子どもたちがいる。

だけど学習支援事業に来ている子は2万人くらいです。つまり10分の1以下です。

青砥恭(全国子どもの貧困・教育支援団体協議会代表幹事)

 

文科省は、年間の登校日数が10日以内の児童生徒を「無登校」と名付けています。

現在、中学生の不登校の人数が、一学年で約4万人になり、その10%がこの無登校にあたると推定されています。つまり、約4千人×3学年ですから、中学全体で約1万2千人になります。

この子どもたちの学習保障がどのようになされているかの調査は公表されていませんのでよくわかっていませんが、基本的なリテラシー(読み書き能力)の未習得が推測されます。教育現場で働いている人は、すでにこのことを実感しています。

今後の無料塾のあり方を示唆するデータです。

2018年12月19日水曜日


ココロの言葉(57)

     

子どもが多様な体験をして、

のびのび育つ場所であってほしいと願うのは、親も教師も同じだ。

それなのに誰もが不自由を感じている。

それぞれが変わるための行動を始めなければ、

犠牲になるのは子どもたちだ。

「AERA」2018.12.10号特集記事より

 

学校での教師の「多忙さ」を示す数字が発表されました。

文科省が行った平成28年度の教員勤務実態調査によると、

「過労死ライン」とされる月80時間以上の教員は、以下です。

公立小学校 3割以上、公立中学校 6割

その対策として中央教育審議会が、今年12月に指針案で示した月45時間以上の残業をしている割合は、更に高くなっています。公立小で約8割、中学で約9割になります。

いま、教師の業務の役割分担として、民間のボランティアによる学習支援が必要とされていることがよくわかる数字です。

 

2018年12月12日水曜日


ココロの言葉(57)

 

明確な目的を持ち、

主体的に学ぶ姿勢が備われば、

一方的に教え込む教育は必要ない。

バッカーズ寺小屋塾長 小村貴志

 

ICT(情報通信技術)の導入で、いま、個々の子どもの学習支援が大きく変わろうとしています。たとえば、従来のクラス全員による集団学習から、一人一人のニーズに合った個別学習になりつつあります。この学習の方が、生徒はもちろん教師にとっても、無駄がなく効果的であるからです。

そこで、課題になることがあります。それは、教育現場(学校・塾)にいる教師の役割はなんなのかということです。

教育心理学的に、その一つの答えが、学習意欲の動機付けにあります。なぜなら、人は人によって心を動かされるからです。そのためには、教師自身が強い学びの姿勢を持っている必要があります。「学び」の原点は、「まねすること」だからです。

そんな教育サポーターでありたいものです。