2022年4月24日日曜日

ココロの言葉(228) 最大の才能とは、「自分そのもの」でいることだよ。 すべての存在が本来自分の才能を持って生まれてきている。 自分が自分の才能に気づいたとき、 まわりのひとつひとつが、原子も分子も、それぞれの才能に気づくんだ。 心理学者 イハレアカレ・ヒューレン博士  一般的に「学習」とは、新しい知識や技術を習得して、能力を向上させることを意味しますが、もうひとつの役割があります。それは、子どもが本来持っている才能を開花させることです。学習支援をするときに、この視点はとても大切で、子どもが自分の才能に気づけるようにサポートすることで、自らの才能を自覚し、イキイキとその力を自主的に発揮していきます。

2022年4月17日日曜日

ココロの言葉(227) ポジティブな人間関係が、心理・感情・身体の健康に働くのは確かだが、 研究で明らかになったことは、それらの有利な働きが、 他者に貢献することで生じるということだ。 キム・キャメロン(『困難な組織を動かす人は、どこが違うか』より) 日常生活での人間関係の状態が、私たちの健康や幸福度など人生の質に大きな影響を与えています。それがポジティブな関係性であれば、その質が高まり健康維持に役立ち、反対にネガティブであれば低下して病気になることがわかってきました。 この人間関係の特徴は、学習支援にも当てはまります。学習者と支援者との関係性が、その効果に大きく影響してきます。なにをどう教えるかよりも重要な要因かもしれません。

2022年4月10日日曜日

ココロの言葉(226) 新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、 私たちが長い間当たり前だと思っていた集まる場や交流の場を奪った。 それと同時に、コロナ禍から立ち上がり、 公衆衛生や気候変動や社会の分断といった21世紀の課題に立ち向かうとき、 こうした場や交流がいかに必要になるかも思い出させてくれた。 エリック・クリネンバーグ著『集まる場所が必要だ』 私たちは通常、子どもたちへの学習支援というと、すぐになにかの教科を教えることをイメージしますが、それと同時に、子どもたちが同じ空間にいて自主的に学習をすること自体に教育心理学的な効果があります。それは、私たちの脳が、環境に適応するためにシンクロ(同期)するためと言われています。無料塾の居場所が、そんな居場所でありますように。

2022年4月3日日曜日

ココロの言葉(225) 親という立場からすれば、 子どもになにかの力を身につけさせたいと思うかもしれないが、 子どもは自然であって、自然はひとりでに展開していくものであろう。 解剖学者 養老孟司(『子どもが心配』より) 養老氏が、子どもの教育について、四人の識者と語り合ったときの言葉です。大人ができることは、子どもたちが自然に十全に育っていく環境を用意することであると。 学習支援の視点から言えば、子どもに問題の正解を教えるのではなく、それについて自ら考える力を育てることが大事で、「自然」な支援につながります。