2018年5月30日水曜日


ココロの言葉(30)

 

一に読解、ニに読解、三、四は遊びで、五に算数

新井紀子『AIvs.教科書が読めない子どもたち』より

 

いま、学校教育で子どもたちに求められている能力のひとつは、AIができないことです。

コンピューターは意味が理解できません。AIがしていることは、対象を論理、統計、確率を使って数式に置き換えることです。

音声で質問するとなんでも応えてくれるSiri(シリ)もこの原理の自動言語処理技術で作られています。

この領域での処理能力はすでに人間の能力を越えていますが、「読解力」はまだほとんどありません。

文脈の意味を理解する読解力が、これからの子どもたちに必要とされ、大切な能力なってくることは確かでしょう。

そうした能力が、これからの人間の「頭の良さ」の重要な要因になってくるでしょう。

 

 

2018年5月23日水曜日


ココロの言葉(29)

 

教科書の内容をそのまま子どもに伝えるのが

教師の仕事だっていうなら、

近い将来に教師なんていらなくなるだろう。

北野武『新しい道徳』より

 

従来の学校教育は、学ぶことが単なる苦行になり、勉強嫌いの子どもたちを数多く育てています。

では、どうすれば学ぶことの楽しさを実感ができるようになるのでしょうか。

そのひとつの学習法が、自ら学ぶ力を身につける「自己調整学習」です。

これは、子ども自身が「学ぼう」と自主的に思い、自分に合った学習法を見つけ、学習効果を可視化していく方法です。

勉強が好きになった子どもは、みんなこのプロセスを体験しています。

教育関係者の仕事は、このような学習環境を整えることにあります。

本無料塾が、そんな環境でありますように。

2018年5月16日水曜日


ココロの言葉(28)

 

世の中は、子どもと若者にちょっと無関心かなと思う。

オリンピックとか、高齢化とか、そんなところには目がいくのに、

実際にこれからの日本を支えていく高校生とかが苦しい現状に、

ちゃんと目がいっていますかって・・・。もっと、見て欲しい。

NHKスペシャル取材班『高校生ワーキングプア』より

 

2015年の調査では、日本の子どもの貧困率は、7人に1人になっています。特に現代の子どもたちの貧困は、「見えない貧困」といわれ、

外見ではわかりづらくなっています。

そして、子どもの貧困による社会的損失は、約40兆円にも及ぶという推計があります。日本財団の貧困対策チームのよる調査結果です。

貧困により三つの欠如が起こります。

一番目は、生活必需品の欠如です。二番目は、人との社会的つながりの欠如です。

そして、三番目が、健全な成長に必要な人間関係の欠如です。

それにより十分に必要な教育が受けられなくなり、人生での選択肢が狭まってしまいます。

これら三つの欠如の中で、ニ番目と三番目は、経済的に恵まれていても起こります。

無料塾が、少しでもこれらの改善のお役に立てればと思います。

 

2018年5月9日水曜日


ココロの言葉(27)

 

私たちは体の不調をうまく手当てできるのに、

なぜ心の不調になると、お手上げなのでしょうか。

それは、心の手当ての方法を学んでこなかったからです。

心理療法家 ガイ・ウインチ

 

だれもが日常生活での軽傷には、水で消毒するなど一次的な処方をしますが、心のケガにはなにもしないことが多いです。

私たちは、通常骨折したら治療を受けますが、「こころが折れた」といえる体験では、手当てすることがほとんどありません。

学校教育の場面で言えば、英語や数学などの教科の学習でのつまずきや苦手意識は、心の傷をもたらすことがあります。

例えば、もう少し努力すればわかるようになるのに、「やってもダメだ」と思ってしまう場合です。

心理学的には、軽い心の傷の状態と言えます。そんなときに、ちょっとの学習サポートがあれば、自分で手当てすることができます。

本無料塾が目指しているのは、そんな手助けです。

2018年5月1日火曜日


コロの言葉(26)

 

Learn How to Learn(学び方の学習)

21世紀型学習スキル

 

20世紀までの学習法は、たくさんの知識を教師から生徒に集団でつめこむ方法でした。その量が多いほど「優秀」な子どもとされました。

しかし、その時代はITの発達により終わりつつあります。21世紀は、学び方をいかに学ぶかが中心となります。

教科書の内容をそのまま教えるなら、パソコンやロボットでも十分できます。むしろ、AI機器の方が情報量も圧倒的に多く、教え方も上手かもしれません。

いま、時代に求められているのは、子どもたち自身が学習法を身につけることです。

本無料塾では、そのような学習の場でありたいと思います。