2020年1月14日火曜日


ココロの言葉(114)

 

社会のゆがみは、最も弱い人間のところに影響を落とす。

子どもたち、若者たちの生み出す問題は、

私たちのゆがんだ社会の問題を顕在化している。

しかし、そのことに気づいている人は少ない。

水谷修(夜回り先生)

 

子どもたちの問題行動の背景には、必ず大人社会のゆがみが存在します。

いま学校でのいじめ問題の背景に大人社会のパワハラという人権侵害があります。

実際、子ども同士の陰惨ないじめがある学校には、教師間のパワハラといういじめが

あるケースが多く報告されています。

そこで大事なことは、「根本原因」を探ることではないか、と青少年問題の専門家で、

夜回り先生として知られる水谷修氏は言います。

(『壊れゆく子どもたち』より)

2020年1月8日水曜日


ココロの言葉(113)

 

現在、情報を詰め込むこむことに重点を置いている学校が多すぎる

歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ

 

これまでの学校教育の役割は、子どもたちに情報を詰め込むことがメインでした。

この方法は歴史的にも道理がありました。しかし、21世紀のいま、私たちはITの発達により膨大な情報にさらされています。
そこで、これからの教育に求められることは、変化に対処し、新しいことを学び、馴染みのない状況下でも心の安定を保つ能力を育成することにある、とハラリ氏は言います。

2020年1月2日木曜日


ココロの言葉(112)

 

人々が必要としているのは、情報ではなく、情報を理解したり、

重要なものと、そうでないものを見分けたりする能力、

そして何より、大量の情報の断片を結びつけて、

世の中の状況を幅広く捉える能力だ。

歴史学者 ユヴァル・ノア・ハラリ

 

いま世界的なベストセラーとなっている『サピエンス全史』『ホモ・デウス』の著者であるハラリ氏は、人類は前代未聞の革命に直面しているのに、新しい物語は今のところ現れていないと主張しています。

そして、子どもたちの教育についても、なにを教えるべきかその適切な答えが見つからないと語っています。確かなことは、「変化だけが唯一不変である」と。

(『21レッスンズ―21世紀の人類のための21の思考』より)