2021年5月30日日曜日

ココロの言葉(181) 健全な「コントロール感」は、 私たち大人が、子どもに望むほとんどすべてのこと、 身体と心の健康、学業の成功、幸福に関連していることがわかった。 『セルフ・ドリブン・チャイルド』より 「コントロール感」とは、自分のことは自分でコントロールできるという感覚を意味します。このコントロール感を育てることが、子どもの健全な成長と幸福に重要であることが、最新の脳科学の研究からわかってきました。学習支援の視点で言えば、子ども自身が自主的にやる気を出して、自学自習する姿勢を支援するということになります。

2021年5月23日日曜日

ココロの言葉(180) 現代はさまざまな文化や社会で暮らす人々が国境を越えて行き交う時代である。 だからこそ、自分よがりな解釈を避け、常識を疑うこと、 なにより自分を相手の立場に置き換えて考える視点が重要である。 山極寿一(霊長類学者) 今回の言葉は、中学3年生の国語教科書(光村図書)に掲載されている『作られた「物語」を超えて』からの引用です。いま私たちは、何のために学ぶのか? その答えを考えるためのヒントが書かれています。子どもたちの学習支援をする上でも役立つメッセージが含まれているように思います。

2021年5月16日日曜日

ココロの言葉(179) インテリジェント・アスリートとは、 自分で考え、質の高い行動ができる 知性と品格を持った選手のこと。 インテリジェント・アスリートの定義 スポーツ界でいま求められているのが、インテリジェント・アスリ-トであるとすれば、 学校教育に求められているのは、「インテリジェント・スチューデント」でしょう。 自ら学び、成長できる生徒・学生を育てることです。すなわち、自学自習できる子どもたちの育成です。そのために、子どもが現在いるところから行きたいところまで送り届けるコーチングの技法が役立ちます。*「コーチ」の語源は、四輪馬車

2021年5月9日日曜日

ココロの言葉(178) 「出会ってよかった」と子どもに思ってもらえる 大人になる努力をそれぞれの現場でしていただきたい。 一般社団法人女子高生サポートセンター「コラボ」 仁藤夢乃 中高校世代の10代女性を支える活動をしている団体の代表の仁藤さんの言葉です。この団体では、困難を抱える少女が、社会の搾取や暴力にいきつくことなく、安全で安心できる生活ができる支援をしています。 十代の思春期の子どもにとって同世代の仲間との関係はもちろん大事ですが、同時に信頼できる大人との関係は、その後の人生に大きな影響を与えます。そんな大人の存在が、激変の時代で子どもたちから求められています。

2021年5月2日日曜日

ココロの言葉(177) 現代は、「破壊」と「創造」が同時進行で起こっている大きな転換期です。 社会課題の解決を千歳一隅のチャンスと捉えるか。それとも変化できないまま時代に取り残されるか。我々はいま重大な岐路に立っています。 国連環境計画・金融イニシアティブ特別顧問 末吉竹ニ郎 学校教育も当然、いま大きな転換期のただ中にいます。戦後最大の教育改革が必要とされています。古い教育システムの破壊と新しい教育システムの創造が求められています。なにが課題で、どう変革していくべきか? それは、当事者である子どもたちが教えてくれるでしょう。