2021年11月28日日曜日

ココロの言葉(207) 人間という動物の不幸は、こころとからだが離れているということなの。 こころは迷うけど、からだはそう迷わない。 だから、その人のからだが欲していることが何であるかを見つけて、 その機会を提供することから始めるのが、 人をサポートするときのコツです。 精神科医 神田橋條治 現代の心理臨床におけるマスターセラピスト(モデルとなる精神療法の専門家)といわれる神田橋氏の名言です。この言葉は、学習支援の場でも効果的な働きをします。子どもの身体を支援することで、自然なかたちで学習意欲につなげることができます。『神田橋條治スクールカウンセラーへの助言100』より。

2021年11月21日日曜日

ココロの言葉(206) はげあたま:働いて、元気になる。 明るく、楽しく、前向きに。 仕事と学習のモットー 誰が創作したのか不明ですが、最近よく耳にする格言です。高齢者の働く姿勢について語られたものですが、そのまま子どもたちの学習にも使えるメッセージです。 明るく、楽しく、前向きに勉強して、元気になる。それが、子どもにとっての仕事となる学びの効用でしょう。そんな学習支援になりますように。

2021年11月14日日曜日

ココロの言葉(205) 人間のコミュニケーションの80%以上は、言葉で行なわれていない。 言葉で表現されるメッセージは、相手に伝わる情報の7%に過ぎない。 心理学者 ジェラルド・ザルツマン 私たちは通常、人とのコミュニケーションは言葉でしていると思っていますが、実際は言葉にならないその他の感覚を無意識で感知していることが、知覚の研究で実証されています。このことからも他者との交流や対話は、リアルな対面ですることがいかに大切かがわかります。そして、子どもへの学習支援で大事なことはなにかを教えてくれる知見で

2021年11月7日日曜日

ココロの言葉(204) 近代教育制度として当然視されていた 「一か所に多くの子ども、若者を集め、一斉指導をしていく」 学校教育のかたちは、もっとも三密の度合いが高いわけで、 新しい教育のかたちが模索されています。 奥地圭子(元全国フリースクールネットワーク代表) 文科省の調査によると、2020年度の不登校の小中学生は、約20万人、そして高校生は、約4万数千人で、高校生全体の100人に1人、中退者は全体の1%で約3万5千人になります。 少子化の社会で、この数字はかなり高いと言えます。しかも、その多くの子どもが、家に閉じこもっているという実体があります。いま、在宅で公的に適切な支援が受けられるシステム(受け皿)が求められています。