2019年9月25日水曜日


ココロの言葉(98)

 

学力を左右するのは、けっして教科学習だけではないからです。

幼少期からの様々な体験によって培われる様々な能力が,

直接的あるいは間接的に学力に影響を与えています。

教育社会学者 土井隆義

 

一般的に、子どもの学力は、学校や家庭での教科学習で決まると思われていましたが、

お茶の水大学の「家庭の社会経済的背景と子どもの学力の関係」研究で、子どもの学力の要因が教科学習だけではないことが判明しました。

それでは、子どもの学力に影響するその他の要因は何か。

学習支援の現場から見えてくることは、子どもの学習意欲のサポートです。動機付けが適切であれば、自主的に学習し、学力も向上していきます。本無料塾では、それを大事にしています。

2019年9月18日水曜日


ココロの言葉(97)

 

人間は相手がいなければ存在できません。

あなたが私に対して人として尊重した態度を取り、

人として尊重して話しかけることによって、

私は人間になります。

ユマニチュード創設者・イブ・ジネスト

 

「ユマニチュード」とは、人間らしさの尊重を核としたケアの技法です。その理念を的確に表したのがこの言葉です。「人間とは」「ケアするとは」を問う哲学に基づき、150以上のケアの技法があります。

現在は、主に医療と介護の分野で活用されていますが、教育の世界でもそのまま活用できる理論と実践法にあふれています。特に、子どもたちに対応するときにもっとも重要なことはなにか? 

それは、お互いの尊重に基づく「絆」であることを教えてくれます。

2019年9月11日水曜日


ココロの言葉(96)

 

見えている症状の後には、

その子だけの苦労があって、

本当は一人ひとりの助け方も違うんです。

向谷地宣明(コミュニティホーム「べてぶくろ」主宰)

 

子どもたちへの学習支援で大切なことは何か。

その必要条件は、安心して学べる環境であることです。

そして、十分条件はその子が「ありのまま」の自分でいられることでしょう。

この二つの条件が整えば、子どもたちは、自ら学んでいくように思います。

 

2019年9月4日水曜日


ココロの言葉(95)

 

小学校からプログラミングを勉強したり、

3年生から英語を始めることが大切なのではなく、

必然性とリアリティをもって学ぶことで、

読解力はついてくると思います。

新井紀子(国立情報学研究所教授)

 

高度情報化時代に、子どもたちに必要なことは、「読解力」だと新井氏は指摘しています。

人間がもつ読解力は、AIが不得意なスキルで、これからの社会で求められる能力です。

それを養成する要素が、自ら学習する必然性とリアリティであると。

私たちが、学習支援するときに、もっとも大事にしなければならない姿勢であることを教えてくれます。