2021年8月29日日曜日

ココロの言葉(194) 問うべきは、どうやって他者をやる気にさせるかではなく、 どうすれば、人がやる気になる社会を形成できるかだ。 心理学者 エドワード・デシ 最新の研究から、内なる動機付けが、個人の能力はもちろん、企業の生産力も向上させることがわかってきました。すなわち、人間の能力を高め、社会をよりよくするのは、アメとムチによる賞罰の方法ではなく、「そうしたいからする」という自主的なやる気(モチベーション)を生み出す環境であるということです。これこそが、学習支援の真髄といえるものでしょう。

2021年8月22日日曜日

ココロの言葉(193) 問うべきは、子どもは自由をうまく扱うことができるか、ではない。 私たちは、子どもに自由を与える勇気があるか、である。 歴史家 ルトガー・ブレグマン(1988年オランダ生まれ) 「人間の本質は、善である」ことを論じ、現在世界46カ国でベストセラーになっている『希望の歴史』の中の言葉です。ブラック校則が問題になっている日本の学校教育で、まさに急を要する問いです。 いま、子どもたちの健全な成長に求められているのは、自由意思を縛る規則ではなく、子どもの善性を信じて任せる大人の勇気ではないでしょうか。

2021年8月15日日曜日

ココロの言葉(192) 意図的に環境を整えることは、 最高のパフォーマンスを引き出すのに不可欠だ。 心理学者 チクセンミハイ博士 私たちの意識は、周囲にあるものに、適応しようとする性質があります。それゆえ、 学習効果を最大限に高めるのに、学習環境を整えることが大切になってきます。同じ学習をしても、環境次第でその効果が違ってくるということです。子どもたちのやる気と能力を最適化する環境をつくっていきたいと思います。

2021年8月8日日曜日

ココロの言葉(191) 教育とは、学校で習ったことを忘れたときに、 まだ残っているもののことだ。 アインシュタイン(1879-1955) コロナ禍によって、学校での子どもたちの活動がかなり制限されています。 本来、その制限された活動の中に、子どもたちが学ぶ重要な意味と実践があるのかもしれません。アインシュタインがいう「まだ残っているもの」なのでしょう。

2021年8月2日月曜日

ココロの言葉(190) たのしむということは、 今日明日できることではない。 小説家 田口ランディ コロナ禍の閉塞感も影響して、現代人は「たのしむ」という感覚が鈍っていると田口氏はいう。「たのしい」という思いを積み上げていくことが必要だと。それは、生活の中で楽しいことを見つける一種の宝探しのようなものだといいます。 学びについても全く同じことが言えます。学習することの楽しさを見つけ、積み上げていくことが必要で、学習支援の核となっているものでしょう。