2021年3月27日土曜日

ココロの言葉(172) ドグマの罠に捕まらないように、 ドグマは他人の考えの結果である。 自分の直感に従いなさい。 自分が本当にしたいことを直感はわかっている。 スティーブ・ジョッブズ アップルの創始者の有名な名言「Stay hungry, stay foolish」で伝えようとしたメッセージです。ここでいう「ドグマ」とは、世間の信条や常識を意味しています。そんなものに縛られないで、未知なるものを渇望し、心を自由にしようと訴えています。日本の学校教育に閉塞感を感じている子どもたちに届けたい言葉です。

2021年3月21日日曜日

ココロの言葉(171) 昔、PTAはさまざまな番組を子どもたちの教育に悪い「俗悪番組」にしていたけど、 今や、人口知能や破壊的なイノベーションの時代に間違った学力観を 子どもたちに植えつけ、小さく前に倣えという評定関数の人質にするという意味で、 「東大王」が出るクイズ番組を「俗悪番組」に指定すべきだと思う。 脳科学者 茂木健一郎 茂木氏がやり玉に挙げているクイズ番組「東大王」は、現在民放でゴールデンタイムに放映されている人気番組です。東大生が出演してクイズ形式で既成の知識の正解を競い合い、情報量が多い方が勝つ(「頭がいい」)という構成になっています。 AIが発達したこれからの時代は、従来のように知識を記憶することが学びの中心ではなく、それをいかに創造的に使えるかが問われています。「クイズ脳」が必要な時代はすでに終わっていると言えます。新たな学びの探究が求められています。

2021年3月14日日曜日

ココロの言葉(170) 昨日と同じように教えれば、 生徒たちの明日を奪うことになる。 デューイ(1859-1952) 日本の戦後の学校教育に大きな影響を与えた教育哲学者であり心理学者の言葉です。 プラグマティズムの視点から、学校の主体は生徒であり、知識はよりよく生きるための手段であると説きました。 日々、子どもたちは変わっています。マンネリ化した現状維持だけのやり方ではうまくいきません。 そんなときに、教育に携わるものは常に、だれのために、なんのために教えているのかを再考することが求められています。

2021年3月7日日曜日

ココロの言葉(169) 新型コロナによる混乱が続いた2020年、 自ら命を絶った児童生徒は500人近く(暫定値)に上り、 過去最多となった。 2021年3月7日 朝日新聞 自殺研究の知見では、実際の自殺者の十倍が、自殺未遂の経験があるとされます。ホルモン分泌の影響で感情の起伏が激しい思春期の子どもは、さらにこの傾向が推定されます。そこで学校は何かできるかが問われています。 自殺防止のキーワードは「相談力」です。身近な信頼できる他者に支援を求める力です。それができる教育環境がいま求められています。