2023年12月24日日曜日

ココロの言葉(315) 生きていくために、どれだけ他人の手が必要となっても、 それはお互い様なので、今を生きているこの人の、 生きるための時間、空間を支えていく。 高口光子(元気がでる介護研究所所長) 介護の現場に十数年にわたって仕事をしてきたプロフェッショナルの言葉です。まったく同じことが教育現場でも言えるのではないでしょうか。「介護とは、人と人とのつながりから、人が生きていく力を引き出すことだ」とも―。ギリシャの哲学者ソクラテスが、「教育とは産婆術」だといった言葉と同期します。

2023年12月17日日曜日

ココロの言葉(314) 限りなき命の次に大事なこと。 それは、その命の使い方だ。 村田慎二郎(国境なき医師団日本事務局長) 国境を越えて世界の紛争地で医療支援をしている日本人の事務局長からのメッセージです。日本という平和な社会に暮らせていること自体が、圧倒的に恵まれた存在であり、夢を追いかけないのはもったいないことだと。そして、だれかの希望になれるような命の使い方が求められていると主張しています。『世界一過酷な場所で見つけた命に次に大事なこと』から.

2023年12月10日日曜日

ココロの言葉(313) 現在を未来の道具にする達成主義の生き方ではなく、 いまを大事にして生きることが幸せにつながる。 社会学者 宮台真司 ここ数十年で空洞化した日本で、社会の道具としてクズのような生き方ではなく、ひとりの人間としていかに幸せに生きるか? それには、そばにいると自分に力を与えてくれる人との信頼関係をつくることだと、若者たちに向けて社会学者は提言する。未来のためではなく、いま現在を大事にして生きることが大事だと―。

2023年12月3日日曜日

ココロの言葉(312) 人生につまずき、心が弱っているときこそ、 その人を信じ、その人の好さ、その人らしさに、 気づいてくれる誰かが必要だと思います。 そこからまた、希望を胸に新しいスタートを切るための 「支え合い」―。 高橋淳(『ブラック支援―狙われるひきこもり』から) 2022年度の調査では、中高年(40~64歳)のひきこもりが約61万人、15歳から39歳のひきこもりが約100万人います。人口70万人の東京都江戸川区では、76人に1人が、また秋田県藤里町では29人に1人がひきこもり状態だといいます。いま、カネと暴力によるブラック支援ではなく、善意の「支え合い」が求められています。