2017年10月23日月曜日


ココロの言葉(14)

 

一歩を踏み出せば

見えてくる景色が変わる。

行動こそが不安を打ち消してくれる。

日野原重明『生きていくあなたへ』から

 

三十数年目になりますが、今回の言葉で紹介した日野原先生から、健康教育の講義を受けていました。そこで、いのちを最優先するライフプランニングの考え方を学びました。

 私たちは、将来の不安を抱いて生きていますが、「一歩を踏み出せば」過去の後悔と未来の不安が軽減されるものです。このことは、教科学習についても、同じことが言えます。

いま、ここで、「できない」「めんどう」という気持ちを一歩踏み出せば、どうにかなるものです。これは、マインドフルネスを利用した効果的な学習法になります。

 そんなことを子どもたちに伝える教育の場があってもいいかなと思います。

2017年10月15日日曜日


ココロの言葉(13)

 

エビデンスに基づいていたら、

10年遅れになりかねない。

三好泰樹『介護のススメ』より

 

いま学校臨床の現場では、大きな変化が見られます。その一つの兆しが子どもたちの「多様性」です。

このために、従来の集団による一斉授業に限界がきています。特に、英数国という主要教科にそれが現れています。かつても個人の能力の差はありましたが、なんとか授業が成立してきました。しかし、いまは能力差だけの問題ではない要因が出てきて、授業が機能不全状態を起しています。

そのことに気づいている教師がどのくらいいるでしょうか。生徒は、無意識ではすでに実感していますが、どう訴えていいかわからない状態です。

 学校はいま、一人一人の多様な個性にいかに応えていくかが試されているのでしょう。