2022年5月29日日曜日

ココロの言葉(233) 産婆術(さんばじゅつ):古代ギリシャの哲学者ソクラテスが称えた問答による教育法 現代教育の最先端をいく北欧の学校では、最近、日本で言う「先生」のことを「ティーチャー(教師)」ではなく「ファシリテーター(支援促進者)」を使うようになっています。その仕事は、既成の問題の解答を教えるのではなく、子どもが発する問いの答えを生み出すのを促進する役割をすることにあります。 そして、ソクラテスは、問答による対話によって、よりよく生きること、そして魂のケアをすることが教育の目的であると約二千五百年前に称えています。

2022年5月22日日曜日

ココロの言葉(232) なんらかの行動のことを考えると、 その前に意図があったかどうかにかかわらず、 その行動を取る可能性が増えてくる。 イデオモーター効果 この効果は「プライミング(先行刺激)効果」の一つで、無意識レベルでも、ある観念が頭にあると、それに関連した言葉や概念が想起され、その後の言動に影響を与えるというものです。これは学習のモチベーションを高めるのにも使えます。すなわち、学習する場があるということ自体が、学習意欲につながります。学習以前にその環境を整えることがいかに大切さがわかります.

2022年5月15日日曜日

ココロの言葉(231) 「面白くてたまらない」という状態になるのがよい。 そうすることで、脳の扁桃体と海馬が一体となって、 もっとも効率よく学習が進む。 脳科学者 茂木健一郎 脳科学の知見では、学習効果を最大に高める方法は、ヒトの情動を司る扁桃体と記憶を司る海馬が一体となることだといいます。自分が「おもしろい」と思えることをすることが、最適な学習法であり、苦手な教科から勉強するのは、学習意欲の低下になると。

2022年5月8日日曜日

ココロの言葉(230) 安全であると感じることは、 生理学的な状態に依存しており、 「安全」という合図は、 自立神経系を穏やかにする。 精神医学者 ステファン・ポージェス 学習能力を向上させるために、最も重要な要因が「安全」であるという研究があります。 生理学的に安全な状態であることで、自立神経系が整い、心身共にバランス調整がなされ、 健康を促進します。「ポリヴェーガル理論」と呼ばれています。学習支援の土台になる理論といえます。

2022年5月1日日曜日

ココロの言葉(229) もし大人が、気がそぞろに十のことをしていたら、 たぶん、子どももそれをまねて、同じようにするだろう。 逆に、教師が集中して、子どもと一対一で向き合えば、 それは、子どもに「注意を向けるとはこういうことだよ」と、 子どもに身をもって示すことになる。 全米公式セクター・モテッソーリ教育センター エリザベス・スレード  日本では幼児教育法として知られるモンテッソーリ教育では、「すべては共に発達する」を基盤にして、子どもの自主性を尊重することを特徴としています。そして、子どもの学力を育てるのに大切なことは、学習の手本を示すことであると言います。大人が学ぶ姿勢のよきロールモデルになることが、最高の学習支援になるということです。