2022年3月27日日曜日

ココロの言葉(224) 大切なのは、子どもが目的のないおしゃべりができる余白をもって、 人とつながる時間を持てることです。 認定NPO法人カタリバ代表理事 今村久美 コロナ後の子どもの支援で大事なことは、「人とつながる」ことであると、中高生の教育支援と居場所づくりに取り組んでいる今村氏はいいます。そして、学校やその他の居場所は、親の価値観から抜け出せる場でもあると。 いま、家庭や学校から距離をおいた自由な公共空間の第三の場(サードプレイス)が、思春期の子どもたちに必要とされています。

2022年3月20日日曜日

ココロの言葉(223) もっともよい教師は、子どもとともに笑う。 もっともよくない教師は、子どもを笑う。 アレクサンダー・ニイル(1883-1973)  20世紀に「自由教育」を提唱した英国の教育学者ニイルは、子どもの自由な意思を第一に尊重しました。その理念でつくられた学校が、サマーヒル学園です。子どもと共に生き、 子どもの見方と生き方の形成の支援をするのが、教師の役割とします。21世紀の子ども支援でも、もっとも大事にしなければならない精神でしょう。

2022年3月13日日曜日

ココロの言葉(222) 学びというのは、本人一人ひとりが自分の関心を深めて、 最終的には自分がなにに興味を持って、 どんなことをやりたい人間なのか、 ということを見つけるための営みだと思う。 教育学者 汐見稔幸 コロナ騒動が、やっと終わろうとしています。コロナ禍は、私たちに多様な学びのスタイルを示してくれました。すなわち、学校だけが学びの場ではなく、通常の一斉授業以外にいろいろな方法があるということです。 地域での無料塾という場が、今後の子どもたちの新しい学びのスタイルとして役立ちますように。

2022年3月6日日曜日

ココロの言葉(221) 非認知能力は、読み書き計算のように 教えて身に付くものではない。 子どもを取り巻く「環境」の産物である。 ポール・タフ(『私たちは子どもになにができるか―非認知能力を育み、格差に挑む』) テストの点数(偏差値)では測定できない非認知能力の要因には、好奇心、自制心、忍耐力などがあります。この能力は、環境によって形成され、人生の質を高めることが研究でわかってきました。子どもたちがネットではなく、リアルで対面する教育環境が、この非認知能力の育成にいかに大切であるかが再認識されています。