2019年11月27日水曜日


ココロの言葉(107)

 

いかに社会が変化しようと、

自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、

よりよく問題を解決する資質や能力を育成する。

中央教育審議会「21世紀を展望した我が国の教育の在り方」について」

 

私たちはいま、AIによる技術革新によって、社会構造が大きく変わりつつある環境に生きています。その影響を受けて、学校教育も変わらなければならない状況にあります。

従来の学校教育は、出来合いの知識をいかに多く憶えるかが学習目標でしたが、いま必要なことは、正解がない課題を主体的に探究する学習スタイルです。すなわち、「自分自身で考える」ことができる学習支援をしていく学びが求められています。

2019年11月20日水曜日


ココロの言葉(106)

 

不登校児童生徒への支援は、

「学校に復帰する」という結果のみを目標にするのではなく、

児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、

社会的に自立することを目指す必要があること。

「不登校児童生徒への在り方」文科省・新通知 2019・10・25

 

今回の新通知のポイントは、「学校復帰に捉われない」という点にあります。

従来のように学校復帰を前提とするのではなく、社会的に自立を目指して支援する方針が定まられました。

この新通知により、学校復帰を第一目的にするのではなく、子どもの個別の状況に応じた適切な対応が求められています。そのためにまずオトナがしなければならないことは、保護者と教師の意識の変革でしょう。

2019年11月13日水曜日


ココロの言葉(105)

 

教えることは、希望を語ること。

学ぶことは、誠実さを胸に刻むこと。

ルイ・アラゴン「ストラスブーグ大学の歌」1943年

 

学校教育は、子どもたちに読み・書き・算術だけを教えることが目的ではありません。

大事なことは、教師は子どもたちに生きる「希望を語ること」であり、そして、学ぶことは、子どもたちの魂の誠実さを育てることであると歌っています。

現代の偏差値重視、競争主義の教育で見失われている大事なことを思い出させてくれる歌詞です。

2019年11月6日水曜日


ココロの言葉(104)

 

世界は変わり続けている。

学校で学ぶことは、学校を出て10年や20年すれば、

時代遅れになってしまう。

ハンス・ロスリング博士(1948-2017)

世界的ベストセラー『ファクトフルネス』より

 

ユニセフやWHOの国際援助機関のアドバイザーをしていたグローバ思想家の言葉です。

世界の出来事を「事実(ファクト)」に基づいて見ると、いま時代は劇的に変遷していることがわかります。それを明確に示したのが「ファクトフルネス」です。

その結果明らかになったことは、世界情勢は全体的によくなっているということでした。

例えば、子どもたちへの教育分野でも、識字率は高まっています。

そして、ロスリング博士はこう語っています。

「だから、大人の知識をアップデートする方法も見つけなければならない」と。