2017年9月13日水曜日


ココロの言葉(12)

 

人生を幸せにするのは、なにか?

それは、よい人間関係であることが、

75年間の研究でわかりました。

心理学者 ロバート・ウオールディンガー

 

ハーバード大学の長期75年間に及ぶ成人発達研究によると、「幸福」な人たちには、3つの要因が見られたといいます。それは以下です。

1)良好な人間関係:人生での苦難を緩和してくれる

2)心身の健康維持:ストレスと加齢を緩和する

3)脳の保護:記憶障害の予防につながる

これらの基本となっているのが第1の要因の「よい人間関係」です。その影響で二番目と三番目の要因が形成されます。すなわち、いい人生は、人間関係で築かれるということです。

 この研究調査からわかることは、人間存在とは、漢字の意字義通りに「人と人との間」であることです。そして、私たちの「学び」も、実は人間関係が大きな影響を与えることに気づかせてくれます。

 

 

2017年9月6日水曜日


ココロの言葉(11)

 

私たちは、人生をすっかり変えなければ、

幸せになれない、健康になれない、あれもこれもできない、

と思い込んでしまいます。

しかし、マインドセット(*)の科学が証明していることが、逆の方法です。

まずは、自分の考え方を変えれば、望んでいるような変化が、

つぎつぎと起こり始めるのです。

健康心理学者 ケリー・マクゴニカル

 

「マインドセット」とは、自分の中にある思い込みのことです。すなわち、自分の価値観を反映した中心的な信念を意味します。たとえば、「ものごとは、こういうものだ」「こういときは、こうしなければならない」といった考え方です。

 私たちは、他者や社会を変えることはできませんが、自分自身を変えることは、自由にできます。この原理は、自分の能力にも当てはまります。たとえば、「できる」と思えば、それができる可能性が高まりますが、「できない」と思えば、逆に低くなります。

 すなわち、ものごとについて、どう考えるかによって、ものごとから受ける影響は変化するのです。ポジティブに考えれば、ポジティブになり、その反対にネガティブに考えれば、その結果はネガティブになる傾向があります。

 この心理学的発見は、学習効果を高めるのに利用できます。成績を上げるために必要なのは、「やればできる」と思えるようになることです。そんな学習支援をしていきたいと思います。