ココロの言葉(94)
育児と子育ては、経済的発展と同義であり、
両立しなければ、国の未来はない。
社会福祉学者 石川瞭子
日本の子ども・家庭に関する福祉政策は、北欧などの先進国に比べると、
数十年遅れているといわれています。マスメディアでも報道される子どもの虐待事件が、
それを物語っています。
最近では、「教育虐待」という事件が取り上げられています。親が子どもの人権を侵害して、強制的になされる教育的暴力です。虐待事件は、一人ひとりの子どもの人権を尊重した育児と子育てが、社会の安全と安心の確立にとって、いかに大事であるかを教えてくれます。
児童期と思春期では、子どもへの学習支援が、虐待の予防策でもあり、最大の支援になります。子どもの意志と人格を尊重した学習支援が、いま求められています。