2019年3月27日水曜日


ココロの言葉(72)

 

支援とは、できないことを助けてもらうのではなく、

自分らしく生きるために何が必要かを見極め援助してもらうことではないかと、

僕自身は考えるようになりました。

作家 東田直樹

 

自閉症の世界を当事者の視点から書いた『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』の著者である東田直樹氏は、支援のあり方について語っています。

支援は、当事者のためにするのが本来の役目であるにもかかわらず、実際は、マニュアル化されて、「正しい」とされることを当てはめて支援されていることがしばしばあります。すなわち、当事者のための支援なのに、サポーターのための支援になってしまうケースです。

子どもたちの学習支援をする場合にも、十分注意しなければならない指摘です。子どもたちが、学ぶ楽しさを感じられる手助けでありたいと思います。

 

2019年3月20日水曜日


ココロの言葉(71)

 

大切なのは、既存の枠に捉われず、

また、常識やタブーに捉われることなく、

未来を生きる子どもたちに何が必要なのかを見据え、

教育を考えていくことです。

麹町中学校校長 工藤勇一(『学校の「当たり前」をやめた』より)

 

工藤校長は、これからの学校教育の基本的な考え方を三点挙げています。

1)目的と手段を取り違えない―学校はなんのためにあるのかの再考

2)上位目標を忘れない―人生をよりよく生きるために

3)自律のための教育を大切にする―学校を再構築する

麹町中学では、これらのことを実現するために、現状の学校教育の「当たり前」をやめました。具体的には、宿題、定期試験、固定担任制などです。

いま全国で弊害化した学校運営の改善につながる希望が持てる教育改革です。

 

2019年3月5日火曜日


ココロの言葉(69)

 

学ぶことで、新しい自分に会えるんです。

夜間中学の生徒の言葉

(盛口満著『めんそーれ化学』より)

 

これは、沖縄の夜間中学で学んでいる高齢者の言葉です。

人はなぜ学ぶのか?その本質をシンプルに語っています。

さらにこの生徒が、その気持ちを正直に説明しています。

「年を取ることで、忘れっぽくなってしまいます。

教わったこともすぐに忘れてしまいます。

でも、学ぶことは楽しいです。」

人は、いつまでも学び続けられることを私たちに教えてくれます。