2018年2月21日水曜日


ココロの言葉(21)

 

今の社会のあり方だったら、生産性が低いのは当たり前です。

我々の教育は、人の言われたことをやるのに特化していて、

新しいことを始めるのに特化していないからです。

落合陽一『日本の再興戦略』(2018年)

 

これまでの学校教育の特徴をひとことで表現するとすれば、「均一教育」と言えます。すなわち、国が設定した枠組みに基づいて、ひとりの教師と多数の生徒たちによる一斉授業によるやり方です。この教育システムが近代社会をつくってきました。社会のニーズに応えたとても効率的な方法でした。

しかし、いまその教育システムが機能不全を起こし始めています。このことに対して最初に声を上げたのが学校生活に不適応を起こしている生徒です。すなわち、いのちの危機を知らせる「炭鉱のカナリヤ」としての子どもたちです。

その一つの現象が不登校です。すなわち、学校に行けないのは、子どもたちのせい(責任)ではなく、学校教育のあり方にあることを声なき声で訴えています。

いま、時代は、それぞれの違いを認め、共生していく多様性が尊重される「創造性社会」が求められています。それを実現する教育システムと具体的な学習支援が必要とされています。