2017年5月28日日曜日


ココロの言葉(4)

 

あなたの子どもにかける期待が、

学びの達成、ひいては子どもの人生に

大きな影響を与えます。(*)

 

この言葉は、教育心理学では、もっとも知られている「ピグマリオン効果」の内容です。

人間の成長と社会での成功と強く相関関係がある要因は、本人と支援者の心構えにあることがわかってきました。もちろん、家庭環境や経済状況が関係していますが、決定的な影響を与えるのは、人間関係とその心構えだということです。

子どもたちは、前向きに期待されると、自らもっている力を発揮していきます。そんな周囲の眼差しがある学びの場をつくっていきたいと思います。

*『世界最高の学級経営』ハリー・ウオン/ローズマリー・ウオン、稲垣みどり訳、

東洋菅出版社、2017。

本書は現在、世界8カ国で翻訳され、400万部以上発行されている。

原文は〝The First Days of SchoolHow to be an effective Teacher〟(「学級開き―成果を上げる教師になるために」2009年)

 

2017年5月22日月曜日


ココロの言葉(3)

 

「どんな子どもでも、やる気と能力があれば進学すべきだ。」

首都大学東京・子ども若者貧困研究センター 阿部彩

 

いま教育格差が社会的な問題として話題になってきましたが、その実態はあまりよくわかっていませんでした。それを客観的データを元に「見える化」する研究と政策提言をしているのが今回の言葉の阿部教授です。都内4市区(約2万人)を対象とした最近の調査では、「授業が分からないと感じる子」は、貧しさの度合いが高い世帯に多いことが明らかとなりました。

「授業がわからない」といっても、さまざまな状況や要因が考えられますが、確かなことは、子どもたちが困っているということです。大多数の子どもたちは、ちょっとした周囲の手助けがあれば、その困り感を解消していくことができます。それができる学習支援の場を提供したいと思います。

 

2017年5月18日木曜日


ココロの言葉(2)

 

信頼とか自信とか喜びが生まれるような

そんな関係性をつくっていきましょう。

ミシェル・ロドリゴ

 

今回もNHKの番組「奇跡のレッスン」からの言葉です。ロドリゴさんは、フットサル日本代表の監督もした世界的に有名なカリスマ・コーチです。本番組では文京区にある小学生のサッカーチームを一週間指導しました。

彼の指導法は、子ども自身のハートと頭と体の三つをバランスよく使った練習スタイルです。そして、そのことを実現する環境が、チームの人間関係だといいます。

型だけのルーティーンな練習は、野生動物を檻の中に入れて飼育するようなものだと語っています。特に「ハート」が大事であると強調していました。

これと同じことが教科学習にもまさに当てはまるのではないでしょうか。良好な人間関係が漂っている学習環境が、子どもたち一人一人の能力を高めるという事実は、現場の教師の多くが実感していることです。

子どもたちの秘めたる力を引き出せる場を構築していきたいと思います。

 

2017年5月2日火曜日

ココロの言葉(1)


ココロの言葉(1)

 

背中を押してあげれば、飛躍できる子どもたちがいる。

 

NHKの人気番組「奇跡のレッスン」で、都内の中学男子バスケットボール部のコーチを一週間指導した元NBA選手マグシー・ボーグスさんの言葉です。
NBAの選手といえば、世界のプロバスケットのトップクラスのプレイヤーで、身長は200センチも普通の中で、彼は160センチでした。
そのハンディを克服して第一線で活躍した伝説の人物です。現在はその経験を活かしてコーチをしています。

この言葉は、バスケットの指導だけではなく、子どもたちの支援をするうえで教育の核となる要素が含まれています。
また、次のような言葉も語っています。

「新しい情報を与えると、子どもたちは輝き始める」

今後の甲州無料塾ココロで大事にしていきたい言葉です。