2017年12月17日日曜日

ココロの言葉(16)

世界は素敵に成長したHSPを必要としている。
臨床心理学者 アーロン博士

HSPとは、英語で「ハイヤー・センシティブ・パーソン(とても敏感な人)」のことで、心理学の性格タイプのひとつです。ですから、心の障害でも病気でもありません。「敏感気質」「敏感すぎる性質」などの特性です。
大多数の一般人に比べると、感受性が高く、それゆえに、他者や環境からの刺激に過敏に反応してしまう傾向があります。これまでは「神経質」とネガティブに理解されてきましたが、現在そのポジティブな性質が評価されるようになってきました。
アメリカの研究では、全人口の約20%、5人に1人が、このHSPと推定されます。日本での調査がないのではっきりした数字はわかりませんが、気質的にアメリカよりも多いことが予想されます。
そして、いま、HSPのポジティブな特性が社会的に注目されています。アーロン博士は、次のように言っています。
「慎重に考え、深く感じ、ささいなことに気づき、最終的には大局を見ることができる人材を、今ほど必要としている示談はありません。これからもっと必要になるでしょう」

学校生活にうまく適応できずに、不登校になっている子どもたちの中に、このHSPの性質を持った生徒がかなり多くいます。いま、その理解とサポートが求められています。