2020年6月28日日曜日


ココロの言葉(133)

 

本来、学校は子どもたちが、

社会を主体的によりよく生きていくためにあるはずで、

子どもは自ら主体的になって学んでこそ、もっとも成長を遂げます。

工藤勇一(中学高校校長)

 

子どもの学習支援の無料塾を3年間して、気づいたことがあります。

それは、無料塾を利用する中学生で、成績が目に見えて伸びる子どもは、無料塾で

自主的に勉強していることです。その反対に、親に言われたので参加している子は、

なんとなく宿題だけをしていて、成績に伸びが見られません。

この両者を分ける要因が、子どもの主体性です。これが学びの質を高めます。学習支援で、もっとも大切にしたいことです。

2020年6月21日日曜日


ココロの言葉(132)

 

楽観視できる人には、ドーナッツが見えるが、

悲観視しかできない人には、穴しか見えない

詩人 オスカーーワイルド(1859-1900)

 

緊急事態宣言が全国で解除され、久しぶりに学校が平常に戻りつつあります。

世間では学習の遅れと格差が問題になっていますが、それ以前に注意しなければならないことがあります。それが子どもたちのメンタルヘルス(こころの健康)です。

精神状態が学習に大きな影響を与えることは、経験的にも学術的にも明らかになっています。特に、その子自身が、自分の心の状態をわかっていることが大事です。その能力をメンタルヘルス・リテラシーといいます。今後の学習支援のポイントになるでしょう。

 

2020年6月14日日曜日


ココロの言葉(131)

 

すべての教育実践は子どもの知性的な、感性的な成熟を支援するためにある。

それに資するかどうかだけを基準にして、教育実践の適否は判断されるべきである。

思想家・内田樹

 

最近話題になっているベストセラー『サル化する世界』で、内田氏は、学校教育の核心について語っています。社会の仕組みそのものが「生物の進化」に逆行していることを

「人間がサル化している」と表現しています。

子どもたちを「サル化」ではなく、知性的、感性的、霊性的な成熟、進化するための知恵が学校教育の実践で求められています。

2020年6月7日日曜日


ココロの言葉(130)

 

たいていの教科書の内容は、

一時的にしか役立たないが、

自己志向の道具は、

ずっと長い間、人生で役立つ。

心理学者 アルバート・バンデューラ

 

「自己志向」とは、自分自身を方向づけする学習能力を意味しています。

この自己志向となる道具をいかに身につけていくことができるかが、

劇的に変動する社会にあって、学校教育に求められています。人生に意味を与えてくれる知識と体験を提供する学校が―。