2019年1月30日水曜日


ココロの言葉(64)

 

インナーピース。

どうしたらいつも、そんな状態になれるのか、

学ぼうとしているんです。

テニス世界ランキング1位 大坂なおみ

 

今回の大坂選手の全豪テニス優勝の快挙の要因に、メンタルコーチによるサポートがあります。メンタルトレーニングおよびコーチングの目的は、自分の内なるココロの平和の実現にあります。

そのためのさまざまな心理技法があり、部活動にはもちろん、教科の学習にも利用できます。メンタルトレーニングによって、自分の能力を最大限に活かすことができます。

メンタルトレーニングは、特別なスポーツ選手のためだけのものではなく、日々の学習にも役立てることができる教育技法です。もっと学校生活で活用されれば、ひとり一人の能力を伸ばすことができるでしょう。

2019年1月22日火曜日


コロの言葉(63)

 

不登校傾向の中学生33万人

―推計10人に1人

日本財団調査(2018年)

 

文科省の定義では、1年間に30日以上欠席すると「不登校」とされます。

2017年度の調査では、約10人でした。

今回、日本財団の結果は、「不登校傾向」の中学生の人数です。その内訳は、以下です。

1)教室で過ごすが、心の中はつらい(14万人)

2)登校はするが、授業参加は少ない(13万人)

3)1週間以上連続で欠席(6万人)

合計で33万人になり、これに不登校の10万人を加えると43万人になります。

いま、学校教育のシステム改革が問われているように思います。

2019年1月16日水曜日


ココロの言葉(62)

 

困難なときに、子どもを守る要因は、

日常生活での人間関係の質と数である。

心理学のレジリエンス研究の成果から

 

レジリエンスとは、元々は物理学の用語で「弾力性」を意味しています。最近、それが心理学の分野で使われるようになり、「こころの回復力」という意味で使われています。

すなわち、人生の逆境の状況にありながらも、心折れることなく、うまく適応していく

能力を表しています。

この能力にはもちろん個人差がありますが、その社会的環境で共通点が見つかりました。それは、レジリエントな力を発揮できる子どもは、逆境や困難を抱えながらも、その状況をサポートする信頼できる上質なオトナが身近にいたことです。

人生の中で、さまざまな良き人間関係をもつことの大切さを教えてくれます。

2019年1月9日水曜日


ココロの言葉(61)

 

子どもは、完全なる状態、すぐれた状態、進化を目指して進んでいます。

アルフレッド・アドラー(『生きる意味』より)

 

個人心理学として知られるアドラーの基本的な人間観は、「みんなそれぞれ違う」ということです。ひとり一人が、全て異なる存在だから、社会で生きるときに「共同感覚」が大切だと主張しています。

アドラー心理学のキーワードである共同感覚とは、他者と共に生きる感覚です。そして、人類が完全という目標に達したときに考えられるような「永遠」にふさわしい形の共同体を「共同体感覚」と名付けています。

それぞれ異なる個人の生き方(ライフスタイル)を尊重し、それと同時に人類全体の理想を追究している点に、アドラー心理学の特徴があると言えます。

2019年1月2日水曜日


ココロの言葉(60)

 

教育の目的は、一人ひとりが自己の可能性を実現すること。

人それぞれちがう存在ということを忘れてはならない。

渡辺和子(1927-2016)

 

マザ-・テレサの教えを受け、それを学校現場で実践してきたシスターで、教育学者の言葉。なんのための勉強なのかをシンプルに伝えています(『どんな時でも人は笑顔になれる』より)。次のユダヤの古いことわざも紹介しています。

他人にすぐれようと思うな。

他人とちがった人間になれ。

教育現場で、子どもたちの多様性にいかに適切に対応し、サポートしていくかの指針になる言葉です。