2022年11月27日日曜日

ココロの言葉(259) 今の子どもたちは、大人になるまでに、 非常に大きな天変地異にあう可能性があります。 天変地異が起きても、絶望せず、生き抜いてもらうために、 自分で考え判断する力を身につけてほしい。 教室に座らされて大人しくさせておいても、 自分で判断する力は養われません。   養老孟司(解剖学者) コロナ騒動後、世界は激変しています。パンデミック対策による社会生活はもちろん、気象変動に見られるように自然環境も大きく変わってきています。そんな状況にあって、学校教育も変わらなければならないでしょう。既成の知識を伝えるだけではなく、前代未聞の想定外の出来事にどう対応し、生き伸びていく力を育てるために―。

2022年11月20日日曜日

ココロの言葉(258) 学校があまりに「一律」なのが問題の根本だと思います。 もっと柔軟に多様な学び方や個性を認めれば、 「変わった子」も排除されず、生きやすい社会につながります。 中邑賢裕(東大先端研シニアリサーチャー) いま日本の学校では、性格や認知の働きの違いにすぎない特徴をもった子どもたちを「発達障害」と決めつけてしまう傾向があります。これからの少子化の時代で、そうした子どもたちの特性を「障害」ではなく、「個性」として育てていく教育実践が、人材育成の視点からもせつに求められています。

2022年11月13日日曜日

ココロの言葉(257) いろんな人が誰かを支えることに協力してくれる。 誰もが支えられることに協力してくれる。 誰もが支えられる側に回れることが,だんだんわかってきました。 村木厚子(「若草プロジェクト」代表よびかけ人) 元厚労省事務次官の村木氏は、社会で困っている人たちには、二つの共通点があるといいます。①複数の困難が重なっていること ②社会とのつながりが切られていること。 このことは、学習につまずいている子どもたちにも共通します。学校と家庭以外のサードプレイスでの学習支援が、その解決策につながります。  

2022年11月6日日曜日

ココロの言葉(256) 学ぶことは人として自然な営みであり、 人は一生学ぶ存在です。 その力をつける支援こそが真の学習支援であり、 心理的支援と表裏一体なのです。 千原雅代(心理学者) 目に見える教科の学習支援と目に見えない心理的な支援は、まさに表裏一体といえます。 両者のことは、子どもと支援者の間で同期しています。それこそが、学習支援のダイナミズムです。この現象は、ネット空間よりも、リアルな現場の方が、強く影響していることが実証されています。