2022年10月30日日曜日

ココロの言葉(255) 防ぎたいのは、子どもたちが、 社会から孤立していくこと。 認定NPO法人カタリバ(子どもへの教育支援団体)今村久美  先日、文科省から令和3年度の「不登校」に関する調査結果か発表されました。全国の小中学生約24万人が、年間の長期欠席が30日以上の不登校の子どもたちです。少子化にもかかわらず、10年前の2倍になっています。不登校の理由には、さまざまな要因が考えられ、本人もわからないケースが増えています。そして、その一番の問題は、社会からの孤立です。学校関係以外の安心できる社会的な居場所が、各地域で必要とされています。

2022年10月23日日曜日

ココロの言葉(254) 青年期の脳は、社会的かつ感情的な学習とそのための探検や交流、 そして、思い切った冒険をする準備が整っているが、 それらすべては、私たち大人が若者に、 どのような学びの機会を与えるかにかかっている。 心理学者 フリーニ 十代の思春期と二十代の青春期は、人生の発達段階で、生理学的にも社会的にも最適な学習の時期です。この畤期の身体と脳の変化は、急激で不安定になります。そんなときに、大人がどのような学びの場を提供できるかが、若者のその後の人生に多大な影響を及ぼすことがわかっています。そのためにサードプレイスとしての学びの場が、彼らの成長に役立つでしょう。

2022年10月16日日曜日

コロの言葉(253) 生物学的には、私たちの脳と身体は、 今もサバンナにいる。 アンデシュ・ハンセン(『運動脳』より) 学習能力を高める一番の方法は、自分の身体を動かすこと―運動であると。運動は、脳の認知機能を向上させ、海馬の記憶力を活性化させるというエビデンスがあります。知力の向上につながります。勉強する気になれないときは、外に出て走れ、そうすれば、やる気になり集中できると―

2022年10月9日日曜日

ココロの言葉(252) メンタルトレーニングでは、思考と行動を変えることによって、 感情と身体反応をコントロールする。 スポーツメンタルコーチ 笠井彰 私たちの感情と体の反応は、自分でコントロールできませんが、思考と行動は自分の意思でコントロールできます。この原理は、学習支援にも活用できます。すなわち、学習することの認知を変えることで、動機付けをし、「やる気」を高めます。 子ども自身が、自主的に学習する姿勢を形成することができます。これが学習支援のカギとなります。

2022年10月2日日曜日

ココロの言葉(251) 教育とは、子どもの適性を無視して、 あらゆる情報を教え込もうとすることではなく、 子どもが本来持っている可能性を 発揮するためにこそ行なわれるべきものだ。 安藤寿康(行動遺伝学者) 日本の学校教育は、最近子どもの多様性を尊重するといいながら、実際はいまでも、かなり画一的な一斉授業がなされています。その弊害が、子どもたちに顕著に現れてきています。それが教育格差を増大させる要因になっています。いま、学校視線ではなく、子ども視線で教育実践する姿勢が教育関係者に求められています。