2019年12月18日水曜日


ココロの言葉(110)

 

ああー、おもんない。なえた。

人生いろいろありすぎ。それが人生。

居場所カフェでの高校生の言葉

 

いま、学校内に「居場所カフェ」をつくる取り組みがなされています。その主な目的は、生きづらさを抱える高校生への寄り添い型の支援です。閉鎖的で均質な校内で、図書館や空き教室を使って、交流の場を設けます。ドリンクやお菓子を無料で提供して、教師や親以外の地域の大人たちと話ができる空間です。現在、神奈川と大阪の約30の公立高校で週一回開催されています。

この居場所カフェは、家庭(ファーストプレイス)や学校(セカンドプレイス)の人間関係を補う「サードプレイス(第三の場)」として、子どもたちの生きづらさのストライクゾーンを広げることにつながっています。家庭と学校の隅間を埋める教育支援として注目されています。

2019年12月11日水曜日


ココロの言葉(109)

 

私の心の中は戦いの庭だ。

ナバホ族の格言

 

最近の心理学の研究では、わたしたちの日常の思考の約8割は、ネガティブなものであると言われています。アメリカ大陸の先住民であるナバホ族では、ワツ(善良さ、ネガティブ思考)とオオカキ(卑しさ、ネガティブ思考)の戦いと表現されています。

そこで、その勝負はどうなるのか?その答えはとても明解です。

「エサを与えた方だ」と。

子どもたちの心理的サポートをするときにも応用できる原理です。子どもの視点に立って、一人ひとりの成長につながる支援をしたいものです。

2019年12月4日水曜日


ココロの言葉(108)

 

いのちの意味がわからず、自分の存在の意味を見いだせず、

社会からはみ出していると感じている人が多くいます。

家庭、学校、共同体は、一人ひとりが支えを思い出し、

他者を支える場であるべきなのに、利益とか効率を追求する過剰な競争意識によって

ますます傷ついて、多くの人が当惑し、不安を感じています。

フランシスコ教皇

 

この言葉は、今回訪日したフランシスコ教皇のメッセージです。こんな現代社会の状況で、多様性の存在を認める社会の実現が求められていると訴えています。

そして、多様性の尊重は、いま日本の学校教育の大きな課題になっています。子ども一人ひとりがみんな違っているのに、いまだ画一的な集団教育と競争主義が促されてされています。このことに子どもたちはすでに気づいています。

真に調和のある人間的な社会のために、いま大人の意識の変革が問われています。

2019年11月27日水曜日


ココロの言葉(107)

 

いかに社会が変化しようと、

自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、

よりよく問題を解決する資質や能力を育成する。

中央教育審議会「21世紀を展望した我が国の教育の在り方」について」

 

私たちはいま、AIによる技術革新によって、社会構造が大きく変わりつつある環境に生きています。その影響を受けて、学校教育も変わらなければならない状況にあります。

従来の学校教育は、出来合いの知識をいかに多く憶えるかが学習目標でしたが、いま必要なことは、正解がない課題を主体的に探究する学習スタイルです。すなわち、「自分自身で考える」ことができる学習支援をしていく学びが求められています。

2019年11月20日水曜日


ココロの言葉(106)

 

不登校児童生徒への支援は、

「学校に復帰する」という結果のみを目標にするのではなく、

児童生徒が自らの進路を主体的に捉えて、

社会的に自立することを目指す必要があること。

「不登校児童生徒への在り方」文科省・新通知 2019・10・25

 

今回の新通知のポイントは、「学校復帰に捉われない」という点にあります。

従来のように学校復帰を前提とするのではなく、社会的に自立を目指して支援する方針が定まられました。

この新通知により、学校復帰を第一目的にするのではなく、子どもの個別の状況に応じた適切な対応が求められています。そのためにまずオトナがしなければならないことは、保護者と教師の意識の変革でしょう。

2019年11月13日水曜日


ココロの言葉(105)

 

教えることは、希望を語ること。

学ぶことは、誠実さを胸に刻むこと。

ルイ・アラゴン「ストラスブーグ大学の歌」1943年

 

学校教育は、子どもたちに読み・書き・算術だけを教えることが目的ではありません。

大事なことは、教師は子どもたちに生きる「希望を語ること」であり、そして、学ぶことは、子どもたちの魂の誠実さを育てることであると歌っています。

現代の偏差値重視、競争主義の教育で見失われている大事なことを思い出させてくれる歌詞です。

2019年11月6日水曜日


ココロの言葉(104)

 

世界は変わり続けている。

学校で学ぶことは、学校を出て10年や20年すれば、

時代遅れになってしまう。

ハンス・ロスリング博士(1948-2017)

世界的ベストセラー『ファクトフルネス』より

 

ユニセフやWHOの国際援助機関のアドバイザーをしていたグローバ思想家の言葉です。

世界の出来事を「事実(ファクト)」に基づいて見ると、いま時代は劇的に変遷していることがわかります。それを明確に示したのが「ファクトフルネス」です。

その結果明らかになったことは、世界情勢は全体的によくなっているということでした。

例えば、子どもたちへの教育分野でも、識字率は高まっています。

そして、ロスリング博士はこう語っています。

「だから、大人の知識をアップデートする方法も見つけなければならない」と。