2018年12月5日水曜日


ココロの言葉(56)

 

子どもは、自分が両親や祖父母や教師のほか、地域社会の人々から、

大切に育てられている、育てられたという実感を抱きながら日々を生きることが、

他の何事にも代えがたく大切です。

そうでなければ、自分を大切にしながら生きることができないからです。

まして、他者を大切にしながら生きることなど、まったくできないでしょう。

児童精神科医 佐々木正美(『完・子どものまなざし』より)

 

最近の日本の学校は、主要教科の学力が強調されすぎている傾向があります。

それは、教育機関としての大切な役割のひとつですが、いま、それ以上に学校に求められていることが、同世代同士の人間関係をつくりあげる環境の構築です。

このニーズは、いくつかの調査からも明らかで、学校の目的が「友達・仲間をつくると」という声に顕著に現れています。

子どもたち自身が、「大切に育てられている」という感覚がもてる学校に

どうしたらなれるか、いま大人が問われています。

0 件のコメント:

コメントを投稿