2021年3月21日日曜日

ココロの言葉(171) 昔、PTAはさまざまな番組を子どもたちの教育に悪い「俗悪番組」にしていたけど、 今や、人口知能や破壊的なイノベーションの時代に間違った学力観を 子どもたちに植えつけ、小さく前に倣えという評定関数の人質にするという意味で、 「東大王」が出るクイズ番組を「俗悪番組」に指定すべきだと思う。 脳科学者 茂木健一郎 茂木氏がやり玉に挙げているクイズ番組「東大王」は、現在民放でゴールデンタイムに放映されている人気番組です。東大生が出演してクイズ形式で既成の知識の正解を競い合い、情報量が多い方が勝つ(「頭がいい」)という構成になっています。 AIが発達したこれからの時代は、従来のように知識を記憶することが学びの中心ではなく、それをいかに創造的に使えるかが問われています。「クイズ脳」が必要な時代はすでに終わっていると言えます。新たな学びの探究が求められています。

2021年3月14日日曜日

ココロの言葉(170) 昨日と同じように教えれば、 生徒たちの明日を奪うことになる。 デューイ(1859-1952) 日本の戦後の学校教育に大きな影響を与えた教育哲学者であり心理学者の言葉です。 プラグマティズムの視点から、学校の主体は生徒であり、知識はよりよく生きるための手段であると説きました。 日々、子どもたちは変わっています。マンネリ化した現状維持だけのやり方ではうまくいきません。 そんなときに、教育に携わるものは常に、だれのために、なんのために教えているのかを再考することが求められています。

2021年3月7日日曜日

ココロの言葉(169) 新型コロナによる混乱が続いた2020年、 自ら命を絶った児童生徒は500人近く(暫定値)に上り、 過去最多となった。 2021年3月7日 朝日新聞 自殺研究の知見では、実際の自殺者の十倍が、自殺未遂の経験があるとされます。ホルモン分泌の影響で感情の起伏が激しい思春期の子どもは、さらにこの傾向が推定されます。そこで学校は何かできるかが問われています。 自殺防止のキーワードは「相談力」です。身近な信頼できる他者に支援を求める力です。それができる教育環境がいま求められています。

2021年2月27日土曜日

ココロの言葉(168) 診察場面の子どもたちは、感染自体よりも、 むしろ、新しい生活様式に適応していない大人や社会に 困惑しているように感じる。 神谷俊介(北里大学地域児童精神科医療学) コロナ禍により、子どもたちにさまざまな影響が出ています。そのひとつが、いのちの危機を知らせる「炭鉱のカナリヤ」としての子どもが感じている不安です。刻々と変化する社会に対して、安心できる学習環境を構築することがいま求められています。それが、子どもたちの心の回復と健全な成長につながっていくでしょう。

2021年2月21日日曜日

ココロの言葉(167) 身の回りのあらゆることは、 私たちの思考が創り上げたものだ。 ムハマド・ユヌス博士 2006年ノーベル平和賞を受賞したユヌス氏の若者へのメッセージです。 現代の認知科学の知見では、私たちの物の見方が現実を形成しているといいます。 すなわち、現実とは、私たちが認知した世界であるとー。 そして、ユヌス氏は「できるだけ突拍子もないアイデアを思い描いて欲しい」と若者たちに訴えています。(「ビッグ・イッシュー」2021.2.15より)

2021年2月14日日曜日

ココロの言葉(166) オンラインは情報を共有するためには効率的で大変便利な手段だが、 頼りすぎると、私たちが生きる力を得てきた文化の力が損なわれる。 山極寿一(霊長類学者) コロナ禍でいま学校教育に問われていることの一つが、オンライン授業ではできないことは何かでしょう。従来の知識伝達中心の授業は、ほとんどが効率的にオンラインで可能です。それではできないことのひとつが社交の場でしょう。文化の力を培う同世代の社会的交流の場としての学校が、今後の大きな教育的な役割になっていくでしょう。

2021年2月7日日曜日

ココロの言葉(165) コロナ禍の学校経営は、 ストレスマネジメントの優先順位を上げ、 「学びを止めない」以上に「つながりを断ち切らない」 ということを意識しながら、取り組むべきでしょう。 赤坂真二(上越教育大学)『教育動向2021』より 21世紀の学校教育の役割は、学習指導よりも子ども同士の人間関係のつながりに重点が置かれてくるでしょう。実際に子どもたち自身が、学校生活にそれを望んでいます。同世代の子どもたちが力動的な集団で日々リアルに共存することが、いかに心身の成長に有効かが明らかになってくるでしょう。無料塾もそんな場になればと思っています。