2017年8月30日水曜日


ココロの言葉(10)

 

「学校なんか行かなくてもいい」という言葉は非常に大切だし、真理でもある。

                      曽野綾子「透明な歳月の光」より

 

 現在日本では、学習の場は、公の学校と民間の学習塾に限られていますが、もっとさまざまな学習の場が必要とされています。その背景にいまの子どもたちの多様性が考えられます。学校臨床で子どもたちの支援をしている教育関係者の多くが、このことを実感しています。

 実際、いまの集団教育を柱とした学校の教育活動の限界に対して、多くの子どもたちが息苦しさを感じ、悲鳴を上げています。この傾向は、「発達」の特性を持った子どもたちに顕著に表れています。現在公立学校では、特別支援教育という形で学習支援がなされていますが、あまりに不十分な状態です。

 いまの学校教育にはなじめず、不適応を起こしているが、「学びたい」と思っている子どもたちの真のニーズに応えるサポートが求められています。そんな可能性を無料塾というなんの制約もないボランティアの教育活動で探っていけたらと思います。

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