2018年4月25日水曜日


ココロの言葉(25)

 

10代の脳の最大の特徴は、

脳領域間のネットワークを変更することによって、

環境に応じて変化することだ。

この可変性、つまり「可塑性」は両刃の刃だ。

児童精神医学者 J.ギード

 

思春期には、体はもちろん脳の構造と機能にも大きな変化が起こります。このプロセスが最近の研究でわかってきました。

その一つの成果が、思春期の脳は、適応性と脆弱性の二面性併せ持つことです。そのために、ブレーキが効かず危険行動に走りやすくなる傾向があります。それは、感情を司る大脳辺縁系と衝動行動を抑制する前頭前野の発達のミスマッチによります

私たちの大脳辺縁系は、思春期に急激に発達しますが、前頭前皮質の成熟は20代前半の24歳頃であることが判明しました。すなわち、思春期とその後の青年期は、脳の中で両者の最適化が成される不安定な時期であるということです。

この脳の発達についての理解は、思春期の子どもたちの健全な成長サポートするときに重要なポイントになります。すなわち、脳の最適化の行動に冷静に依りそうという視点です。

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