2022年4月17日日曜日

ココロの言葉(227) ポジティブな人間関係が、心理・感情・身体の健康に働くのは確かだが、 研究で明らかになったことは、それらの有利な働きが、 他者に貢献することで生じるということだ。 キム・キャメロン(『困難な組織を動かす人は、どこが違うか』より) 日常生活での人間関係の状態が、私たちの健康や幸福度など人生の質に大きな影響を与えています。それがポジティブな関係性であれば、その質が高まり健康維持に役立ち、反対にネガティブであれば低下して病気になることがわかってきました。 この人間関係の特徴は、学習支援にも当てはまります。学習者と支援者との関係性が、その効果に大きく影響してきます。なにをどう教えるかよりも重要な要因かもしれません。

2022年4月10日日曜日

ココロの言葉(226) 新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、 私たちが長い間当たり前だと思っていた集まる場や交流の場を奪った。 それと同時に、コロナ禍から立ち上がり、 公衆衛生や気候変動や社会の分断といった21世紀の課題に立ち向かうとき、 こうした場や交流がいかに必要になるかも思い出させてくれた。 エリック・クリネンバーグ著『集まる場所が必要だ』 私たちは通常、子どもたちへの学習支援というと、すぐになにかの教科を教えることをイメージしますが、それと同時に、子どもたちが同じ空間にいて自主的に学習をすること自体に教育心理学的な効果があります。それは、私たちの脳が、環境に適応するためにシンクロ(同期)するためと言われています。無料塾の居場所が、そんな居場所でありますように。

2022年4月3日日曜日

ココロの言葉(225) 親という立場からすれば、 子どもになにかの力を身につけさせたいと思うかもしれないが、 子どもは自然であって、自然はひとりでに展開していくものであろう。 解剖学者 養老孟司(『子どもが心配』より) 養老氏が、子どもの教育について、四人の識者と語り合ったときの言葉です。大人ができることは、子どもたちが自然に十全に育っていく環境を用意することであると。 学習支援の視点から言えば、子どもに問題の正解を教えるのではなく、それについて自ら考える力を育てることが大事で、「自然」な支援につながります。

2022年3月27日日曜日

ココロの言葉(224) 大切なのは、子どもが目的のないおしゃべりができる余白をもって、 人とつながる時間を持てることです。 認定NPO法人カタリバ代表理事 今村久美 コロナ後の子どもの支援で大事なことは、「人とつながる」ことであると、中高生の教育支援と居場所づくりに取り組んでいる今村氏はいいます。そして、学校やその他の居場所は、親の価値観から抜け出せる場でもあると。 いま、家庭や学校から距離をおいた自由な公共空間の第三の場(サードプレイス)が、思春期の子どもたちに必要とされています。

2022年3月20日日曜日

ココロの言葉(223) もっともよい教師は、子どもとともに笑う。 もっともよくない教師は、子どもを笑う。 アレクサンダー・ニイル(1883-1973)  20世紀に「自由教育」を提唱した英国の教育学者ニイルは、子どもの自由な意思を第一に尊重しました。その理念でつくられた学校が、サマーヒル学園です。子どもと共に生き、 子どもの見方と生き方の形成の支援をするのが、教師の役割とします。21世紀の子ども支援でも、もっとも大事にしなければならない精神でしょう。

2022年3月13日日曜日

ココロの言葉(222) 学びというのは、本人一人ひとりが自分の関心を深めて、 最終的には自分がなにに興味を持って、 どんなことをやりたい人間なのか、 ということを見つけるための営みだと思う。 教育学者 汐見稔幸 コロナ騒動が、やっと終わろうとしています。コロナ禍は、私たちに多様な学びのスタイルを示してくれました。すなわち、学校だけが学びの場ではなく、通常の一斉授業以外にいろいろな方法があるということです。 地域での無料塾という場が、今後の子どもたちの新しい学びのスタイルとして役立ちますように。

2022年3月6日日曜日

ココロの言葉(221) 非認知能力は、読み書き計算のように 教えて身に付くものではない。 子どもを取り巻く「環境」の産物である。 ポール・タフ(『私たちは子どもになにができるか―非認知能力を育み、格差に挑む』) テストの点数(偏差値)では測定できない非認知能力の要因には、好奇心、自制心、忍耐力などがあります。この能力は、環境によって形成され、人生の質を高めることが研究でわかってきました。子どもたちがネットではなく、リアルで対面する教育環境が、この非認知能力の育成にいかに大切であるかが再認識されています。