2023年6月25日日曜日

ココロの言葉(289) 辛いことを耐えた経験は、無駄にならない。 いろいろな苦労が人生を豊かにする。 フジコ・ヘミング 言葉には、その人の経験が含まれています。それを日本語では「言霊(ことだま)」といいます。世界的なピアニストの言葉には、この言霊が伝わってきます。ピアニストとして生活ができるようになる前に、病院の清掃をしていた経験が、人の魂を揺さぶる演奏に表現されています。(『くよくよしない』から)

2023年6月18日日曜日

ココロの言葉(288) ある種の場所が消えるとき、 ある種の経験も消える。 社会学者 レイ・オルデンバーグ 私たち人間は、社会的生物であるために、外的な環境と内的な人間関係の影響を受けて生きています。それゆえ、自分が所属する集団での経験によって人生が形成されます。そうした人と人との交流する場所がなくなれば、人生での経験もなくなるとコミュニティ研究の社会学者はいいます。(『サードプレイス―コミュニティの核となるとびきり居心地の良い場所』から) 

2023年6月11日日曜日

ココロの言葉(287) いまやただ知っているだけでは不十分である。 これまで自分が哲学や理論として学んできた知識を応用し、 自分なりに解釈して実証していく時代になった。 ジョー・ディスペンザ博士(神経科学者) 教育現場において、Chat-GPTの利用をどのようにしていくかが世界中で検討されています。このAI技術が学習の意味を変えることは明らかです。少なくとも、従来の知識の詰め込み教育は衰退していくでしょう。膨大な情報の分析と整理を瞬時に提供してくれるこの新技術を私たちが、いかに活用していくかが問われています。学習のパラダイムシフトが起きています。

2023年6月4日日曜日

ココロの言葉(286) ひとりでも私は生きていけるけど でもだれかとならば 人生ははるかに違う 中島みゆき「誕生」(1992年) 世代を超えて多くの人に聴かれ、カバー曲として歌われている中島みゆきの1992年作品「誕生」の最初のフレーズです。そして、最後のサビの歌詞は「Remember 生まれたこと Remember 出会ったこと Remember いっしょだったこと    そして覚えていること」。私たち人間が生きるとは、他者とのつながりであり、だれもが生きていること自体に意味があることを伝えているように聴こえます。

2023年5月28日日曜日

ココロの言葉(285) 生身の人間同士のやりとりには、 言語化できない、 ものすごく多い量の情報が、 相互に行き来しているのです。 武術研究家 甲野善紀 私たちの対面での会話では、通常、言葉では表現できないことがコミュニケートされています。言語化されないしぐさや表情などが五感を通して、話し相手に感知されます。この言語化されない伝達をノンバーバル・コミュニケーションといい、私たちの対話の約9割を占めていると言われます。ポストコロナの社会で、相互理解のために再評価すべきことでしょう。

2023年5月21日日曜日

ココロの言葉(284) プロフェッショナルとは、 日常のありのままを尊び、愛おしさを知っている人。 それを大切に積み重ねられる人、それを横で楽しめるひと。 チャイルド・ライフ・スペシャリスト 佐々木美和 チャイルド・ライフ・スペシャリストとは、病気で長期の入院生活をしている子どもたちに医師や看護師などの医療職とは異なる立場からサポートする専門家のことです。 現在、日本には50名程いて、小児病棟で活躍しています。生死にかかわる病気と日々向き合っている子どもたちが教えてくれること、それは「日常生活を全力で生きて、楽しむこと」だと。(NHK「プロフェッショナル仕事の流儀」から)

2023年5月14日日曜日

ココロの言葉(283) 頭が良いという価値観が、すごくもてはやされている。 あなた頭がいい、あなた頭が悪い。 ChatGPTは、それすらも無効化してしまう。 なぜなら、AIに比べたら、みんなバカだから。 そうなったら、なにが人間に必要とされるのか? どれだけ人にやさしいとか、どれだけ愛されるか、ということになる。 映画監督 紀里谷和明 2023年の作品「世界の終わりから」で話題の監督のストレートな言葉です。今後、私たちは、どんな学びを必要としているのかのヒントになります。従来のように、知識量が多いのが「頭がいい」は通用しなくなるでしょう。では、なにか? それがいま問われています。