2024年12月29日日曜日

ココロの言葉(368) 言うまでもなく、私たちはさまざまな形でだまされる。 真実でないことを信じてだまされることがある。 だが間違いなく、真実であることを信じないでだまされることもある。 哲学者 キルケゴール(1813-1855) コロナパンデミック以降2024年は、多くの人々がマスコミの報道に違和感を持った年であった。そして、2025年は、それを促進する情報が公開(ヂィスクロージャー)され、だまされたことを確信する年になるだろう。

2024年12月22日日曜日

ココロの言葉(367) はっきりした身体像感覚を持たない人は、 自分があまりにも無防備であり、 傷つきやすいと感じている。 身体研究家 サイモン・フィッシャー 「身体像」とは、自分自身の体について抱くイメージで、この感覚をもつことが、自分と他者の区別を明確にします。外界と他者との境界をはっきり抱くことが、自分の心身の安全と安心につながり、戦場における戦士の鎧の働きをすると。『からだの意識』から。

2024年12月15日日曜日

ココロの言葉(366) 自分の力で自分を変化させ、 発展させることができるということ、 それが自由ということだ。 ルドルフ・シュタイナー(1861-1925) シュタイナー教育の創設者として知られる教育者、哲学者の言葉です。その核になっている要因が、不自由な状況を逆転させるアクティブな力であり、だれもが持っているものだという。そして、その力を促進するのが、「謙虚であること」だと―。『自由の哲学』から。

2024年12月8日日曜日

ココロの言葉(365) No attack, no chance (ノーアタック ノーチャンス) レーシングドライバー 佐藤琢磨 世界三大レースのひとつインディーズで二度優勝したドライバーの言葉です。自速370キロを争うレースで、勝利をもたらした要因は、「できるかもしれない」という挑戦する気持ちとレーシングチームの信頼関係であったと。「NHKアカデミア」(2024・11)から。

2024年12月1日日曜日

ココロの言葉(364) 世の中には人々が助け合い、 災害や社会のトラブルに立ち向かってきた、 大小の出来事が語りつくせないほどある。 霊長類研究者 山極寿一 ゴリラの研究を40年余りにわたって研究してきた世界的研究者のメッセージです。 戦争が起こるのはやむ得ない結果であり、それは武力でしか解決できないという考え方は、間違っていて、大きな誤解である。これからの人類は、戦争のない平和で平等な社会をつくっていけると―。『争いばかりの人間へ、ゴリラの国から』(2024)から。

2024年11月24日日曜日

ココロの言葉(363) 観音力(かんのんりき)とは、 観察することに自在なる心の在り方 大乗仏教の教え 観自在菩薩(かんじざいぼさつ)とは、仏教心理学的には、物事を心眼をもって観ることを意味します。客観的に対象に注意して、ありのままに観察し、それに気づき、受容することです。現代的に言えば、心の筋トレとしての「マインドフルネス」といえます。そして、重要なことは、だれもが観自在菩薩になれるということです。

2024年11月17日日曜日

ココロの言葉(362) ネガティブ・ケイパビリティとは、 人が不確実さとか不可解さとか疑念の中にあっても、 事実や理由を求めてイライラすることが少しもなくていられる状態のこと。 英国の詩人 ジョン・キーツ(1795-1821) 最近よく使われているネガティブ・ケイパビリティは、偉大なる仕事を達成する人間が持つ特徴であるとされます。正解のない不確実な状況に耐えられ能力です。そして、もう一つの特徴が、ポジティブ・ケイパビリティで、対処する問題解決能力です。この二つの能力が、いま社会に求められています。

2024年11月10日日曜日

ココロの言葉(361) それが背伸びではないけれども、 それが等身大の自分であり、 それが本当にしたいことであれば、 私たちは何者になってもいいのだ。 米国高等裁判所判事 薬物依存症から回復し、現在は高等裁判所の女性判事の言葉です。依存症という病気の根には、自分が「何者かにならなければならない」という強迫観念があるという。回復は、自分は何者にならなくてもいいし、何者になってもいいという自己和解から始まり、等身大の自分になることだと―。『アディクト(依存症)を超えて』から。

2024年11月3日日曜日

ココロの言葉(360) いい顔です。なにか特徴があるというのではなく、 「普通にいい顔」です。普通だけど、いい顔・・・。 自分にできることを精一杯やってきた充実感と達成感を 知る者がもつ表情です。 田口トモロヲ NHKの看板番組である「プロジェクトX」のナレーターの言葉です。誰にも知られず崇高な志を立てたリーダー、個人の力では越えられないハードルをチームで突破していった人たち。そんな知られざる人々の偉大なる特徴、それが「いい顔」だと。『「プロジェクトX」が教えてくれたこと』から。

2024年10月28日月曜日

ココロの言葉(359) 違和感とは、本来のあり方からズレているからこそ感じる「苦しさ」。 それは私たちが人間性を失っていない証拠です。 ジャーナリスト 堤未果 国や政府が大衆をコントロールする「認知戦」にだまされ、洗脳されないために、いま私たちが必要なこと、それが「違和感」だという。モヤモヤしたら一度立ち止まり、違和感のセンサーをオンにすることが大事であると―。朝日新聞(10月26日)「フロントランナー」から。

2024年10月20日日曜日

ココロの言葉(358) 破滅的な研究は、暇じゃなきゃできない。 暇だからこそ生まれる。 睡眠学者 柳田正史 オレキシンの発見(1998年)でノーベル賞の候補に挙げられている筑波大学国際統合医科学研究所長の言葉です。オレキシンは、脳の視床下部で産生される神経ペプチドで、睡眠活動のキーとなる神経伝達物質です。世の中を大きく変える革新的な研究は、それだけに集中すればいい暇な時間から生まれると―。TBS「情熱大陸」(2024・10)から。

2024年10月13日日曜日

ココロの言葉(357) 自分を捧げて努力すること、 世界をよりよい場所にして立ち去ること、 自分が生きていたおかげで、たったひとりでも、 人生が楽になった人がいると知ることが、 それが人生の成功の証である。 ラルフ・エマーソン(1803-1882) 19世紀の米国の思想家で、今日にでも名言集としてよく引用される超絶主義哲学者の言葉です、では、どうすればそれが何であるかわかるのか? こう応えています。「自分に何ができるかを知っている人間は自分以外にいないが、自分でさえ試してみるまで分からない」と。

2024年10月6日日曜日

ココロの言葉(356) エンジェルはそばにいる フジコ・ヘミング 2024年の春に逝去された世界的なピアニストの座右の銘です。16歳の時に右耳の聴覚を失い、貧しくて何日間も水だけで過ごしていた時期もある波乱万丈な人生を歩んだピアニストの魂の言葉です。「くよくよしないことね。嫌なことがあってもすぐに忘れた方がいい」と。(『エンジェル』から)

2024年9月29日日曜日

ココロの言葉(355) 社会に居場所がない、 誰も助けてくれないと思ったときに、 人は、再販するか、自殺するか、ホームレスになる。 犯罪心理学者 浜井啓一 普通の人が、どういうときに罪を犯すのか? その一つの答えが、圧倒的に孤立したときだと専門家はいう。社会の中で自分の居場所があり、自分を助けてくれる隣人や仲間がいれば、社会生活を健全に過ごすことができると。いま、孤立を防止し、人雁関係をつくれる居場所が必要とされている。

2024年9月22日日曜日

ココロの言葉(354) どんな小さな花でも、 まわりにある草地に香る。 ハワイに伝わる格言 この世界のどんな小さなものでも、大きな影響力をもつことを教えてくれる言葉です。自然と私たちとも見えないところで、相互につながっています。そして、私たち一人一人が小さな花のように周囲に影響を与えていて、この世界を作り上げています。そんな自覚が社会をよりよくするかもしれません。

2024年9月15日日曜日

ココロの言葉(353) 隠されていない秘密ほど、見つけにくいものはない。 私たちの身体や世界は、常に私たちに語りかけている。 でも、きちんとそれに意識を向けていないと、 その信号は見えないし、読み解くこともできない。 サージ・キング博士 キング博士は、ハワイの伝統的な心理学の研究者です。ハワイには「フナ」という言葉が伝えられていて、「秘密」を意味します。それは、私たちの目の前にあるのに、見えないものを言います。それに気づき、集中することで秘密のメッセージが見えてきて、読み解くことができると伝えられています。ハワイの深遠な伝統的心理学の教えです。

2024年9月8日日曜日

ココロの言葉(352) 私たちが自然界を保存したいのは、子どもたちのためです。 自然が豊かだと、経済も豊かになります。 精神的(スピリチュアル)にも、文化的にも豊かになります。 歴史的にも1万世紀をつないでくれるのが自然界なのです。 ロバート・F・ケネディJr 米国で環境問題に数十年にわたって活動してきた弁護士からのメッセージです。自然界と私たちひとり一人との深い精神性(霊性)は、相互につながっていて、神は自然界を通して私たちに真理を伝えてくれると語っています。2024年8月の「タッカー・カールソンとのインタビュー」から。

2024年9月1日日曜日

ココロの言葉(351) 肝心なのは、幸せか不幸かは、 自分の心持次第ということ。 地獄も極楽もあなたの胸三寸にあるのです。 美輪明宏(1935年生) 私たちの人生は、何かを得れば、何かを失うという「正負の法則」で成り立っていている。 「禍福はあざなえる縄のごとし」です。そんな人生をよりよく生きるための方法、それは発想の転換をすること、認知を変えることだと。そして、大切なことは、目に見えない心や魂を見ることであるという。『私の人生論―目に見えるものは見なさんな』から。

2024年8月25日日曜日

ココロの言葉(350) 自分自身の心の中、あるいは人生に向き合っていくには、 もしかしたら宇宙に行くより困難なのかもしれません。 でもその旅を通して、私たちは自分自身で自分のアイデンティティを築き、 どう生きるかの方向性と目標、果たすべきミッションを決めることができるのです。 宇宙飛行士 野口聡一 宇宙飛行士として何度も宇宙体験をしてきた当事者の言葉です。地球外から自分の人生を見つめたときにもたらされた深い考察と言えます。自分がどう生きれば幸せになれるか、その答えは、自分の中にあるから、自分の足が向く方へ歩いていけばいいと。『どう生きるかつらかったときの話をしよう』から。

2024年8月18日日曜日

ココロの言葉(349) 形あるものは壊れる 生あるものは死す よい言葉は人の心に残り生き続ける。 化学者 大村智(1935年生) 2015年に感染症の予防と絶滅に役立っているイベルメクチンの研究開発で、ノーベル生理医学賞を受賞した化学者の言葉です。よい言葉は、眼や耳から摂取する栄養であり、生活の歩みがよくなって、人生を豊かにすると。大村博士の座右の言葉の集大成『まわり道を生きる』から。

2024年8月11日日曜日

ココロの言葉(348) 絶望からしか 本当の現実は見えない 本当の希望は生まれない 君はいま出発点に立っている 谷川俊太郎(1931生まれ) 現在93歳の詩人は、年を取って「なんでもあり」と感じられるようになったという。特に、人生でのマイナスの価値もありのままに認められるようになり、逆に希望も生まれてくると。だからこそ、「自分を大切に見つめたい。今日も明日もいつまでも」。『生きるってどういうこと』から。

2024年8月5日月曜日

ココロの言葉(347) 子どもの記憶力や学習能力を 驚異的に伸ばす方法として、 科学研究が立証したこと、 それは身体活動であることに着目すべきだ。 アンデス・ハンセン(精神科医) 日常生活での体を使った活動はもちろん、遊びやスポーツなどの身体活動すべては、「読み・書き・計算」の能力の向上につながることが実証されている。その理由の一つが、記憶に関係する海馬が、運動によって成長するためとされている。ある実験では、たった4分の運動で、集中力と注意力が改善された。そして、子どもも大人も、その他の認知能力も高まることが立証されていると。世界的ベストセラー『運動脳』から。

2024年7月28日日曜日

ココロの言葉(346) 私たちの人生は、 重要なことに沈黙したその日から 終わりに向かいはじめる。 マルティン・ルーサー・キング牧師(1929-1968) 「私には夢がある」で有名なキング牧師は、人生で最大の悲劇は、悪人による暴力でなく、なにもしようとしない善人による沈黙であるという。自分の発現だけではなく、無言にも責任をもつべきであると。この社会で何も知ろうとしない「究極の無知」と何も考えようとしない「真面目なバカ」ほど私たち民衆にとって危険なものはないと説いている。

2024年7月21日日曜日

ココロの言葉(345) 学校が本領を発揮すれば、 混沌とした世の中で、「安心の島」の役割を果たせる。 学校は子供たちに、体や脳の働き、自分の情動の理解の仕方、 自分の情動との取り組み方を教えることができる。 ヴァン・デア・コルク(精神医学者) 他者といて安全であると感じられることこそが、人間が生きていくうえで。最も重要な条件である、と世界的なトラウマ研究の第一人者は言う。そのために、学校が安全で安心できる場(安心の島)であれば、子どもたちの心の成長と回復につながる可能性があると語っている。『身体はトラウマを記録する―脳・心・体のつながりと回復の手法』から。

2024年7月14日日曜日

ココロの言葉(344) 現実と未来しかないの。 そうすると、現実とその未来を なるべく楽しく、なるべく面白く、 生きた方がいいんです。 過去のことをいくら考えてもしょうがない。 やなせたかし(1919-2013) 代表作「アンパンマン」で世界的に有名な芸術家のメッセージです。どうにもならない過去のことは、無理にでも考えないようにしているという。そうすると、なんらかの状況が変わってくると語っています。アンパンマン流人生の処世術です。『なんのために生れてきたの?』から。

2024年7月7日日曜日

ココロの言葉(343) 人生は何が起こるかわからない。 僕自身本当に思います。 驚くような未来はだれにでも待ち構えている可能性がある、と。 WBC日本代表監督 栗山英樹 世界ベースボール国際大会(2023年)で優勝した侍ジャパンの代表監督が、強敵のアメリカ代表を相手に優勝できたのは、監督として選手たちを信じたからだと語っています。「信じ切る」ことで、選手が持てる力を発揮し、強運が働いて勝利することができたと。「信じ切る」ことの可能性と大切さを訴えています。『信じ切る力』から。 

2024年6月30日日曜日

ココロの言葉(342) 私たち人類の体は、多くのエネルギーを使うように進化してきた。 ハーマン・ボンツアー(進化人類学者) 長い間、狩猟採集してきたホモサピエンスの身体は、運動することで進化してきた。それゆえに、現代社会の問題である生活習慣病(がん、心臓疾患、脳卒中、糖尿病、精神障害)は、運動不足がその要因になっていて、体内で余ったカロリーによる炎症によるものであると―。『運動しても痩せられないのはなぜか―代謝の最新研究が示す「それでも運動すべき理由」』から。

2024年6月23日日曜日

ココロの言葉(341) 賢く優秀な人は、学ぶことこそが、物事の真理に近づき、 新しい変化を生じさせるための方法であることを知っているため、 学ぶことを決してやめようとしない。 ルイージ・フォンタナ博士(シドニー大学教授) 健康長寿学、身体運動学、栄養学が専門の博士は、人生を楽しむポイントは、食と運動と休養であるという。これが私たちの心身の健康と幸福をもたらすことにつながることを研究で明らかにしている。そして、「人生は贈り物(ギフト)である。そのことを決して忘れないでほしい」と―。『100歳まで健康に生きるための25のメソッド』から。

2024年6月16日日曜日

ココロの言葉(339) どういう子どもも若者も、 困ったといえる相手がいるような社会になってほしい。 社会がそういう方向性になっていくことにかかわっていきたい。 阿比留久美(あひるくみ、社会教育・教育福祉研究者) 先がよく見えない時代だからこそ、子どもと若者が、「生まれてきてよかった」「生きていてよかった」と思える社会にしたいと、教育と福祉の関係を研究する専門家は言う。だれもが安心して自分らしくいられる社会になるようにと―。『子どものための居場所論』から。

2024年6月9日日曜日

ココロの言葉(340) 花が咲かないときは、 花を変えようとするのではなく、 その花が育つ環境を適切にすることである。 アレキサンダー・ハイジャー 子どもが成長できる環境をどうしたらつくれるのか。その一つが、信頼できる大人と一緒にいて、心底から安全と感じられる人間関係の場を持つことです。安全と安心が、人間の潜在能力を開発する最適な環境となることが発達心理学の研究で解明されています。

2024年6月2日日曜日

ココロの言葉(338) 「真の自己」とは、私たち自身の、生き生きとして、ユニークで、 個人の中心であり、さらに成長するものである。 そして、その成長を欲する唯一のものである。 精神分析家 カレン・ホーナイ(1885-1952) ホーナイによると、「真の自己」と反対なのが「神経症的な自己」で、不安に満ちた自己である。私たちの人生は、この真の自己を実現することにあり、それを促進する力をだれもが持っているという。『神経症と人間の成長』から。

2024年5月26日日曜日

ココロの言葉(337) 知性とは、「頭の中にある変わることのない塊」ではない。 むしろ、「トランザクション」である。 つまり、人の脳や体、空間、人間関係の間でなされる流動的なやり取りである。 社会心理学者 ジョシュア・アロンソン 「トランザクション」とは、処置、取引を意味します.知性は、脳内の固定した働きではなく、脳以外の身体と外部環境そして他者との交流によって形成されるものであると。そして、それが私たちの心の拡張につながっていくといいます。

2024年5月19日日曜日

ココロの言葉(336) 「ポジティブラーニング」は、 ネガティブな出来事をきっかけに生まれることが多い。 挫折や苦難を乗り越えたからこそ、 前向きな言葉が生まれたり、 ポジティブな行動に移せたりするものだ。 スポーツキャスター 松岡修三 ポジティブラーニングとは、ネガティブなことをポジティブに切り替える思考のつくり方です。世界のトップアスリートたちが、どのように能力を発揮しているのか? それは、自分の「弱さ」を「強さ」に変える学習をしているからだという。だから、「うまくいかないことがあるのなら、それはチャンスだ―」という。 『「弱さ」を「強さ」に変えるポジティブラーニング』から。

2024年5月12日日曜日

コロの言葉(335) 大人になっての知能指数に関して、 DNAで決まるのは、わずか4分の1とのことだ。 残りの4分の3は、環境や生活習慣で決まる。 つまり、本人の心がけ次第なのだ。 ジャイムズ・グッドウィン(脳の健康に関する世界評議会特別顧問) これまでの学校教育は、個人の能力の平均化を目的になされてきたが、これからはひとり一人の能力の最適化が優先課題になってくる。いま、「みんな一緒」から個人の潜在能力の開発と成長が求められている。『最強脳のつくり方大全』から。

2024年5月5日日曜日

ココロの言葉(334) 私たちは、「生き延びること自体がひとつの達成」だということです。 脳科学者 中野信子 コロナパンデミック以降、激変する世界情勢にあって、しぶとくサバイバルできていること自体に人生の意義があると脳科学者は言います。生きづらさを抱えた社会で、そのように認知すること自体がストレス対処になると―。『感情に振り回されないレッスン』から。

2024年4月28日日曜日

ココロの言葉(333) 最終的に幸福になりたければ、 ミュージシャンは音楽をつくり、画家は絵を描き、詩人は詩をつくる。 人は、自分がなれるものにならなければならない。 この欲求を「自己実現」ということができる。 心理学者 アブラハム・マスロー(1908-1970) 私たち人間がもつポジティブな可能性を研究した心理学者の言葉です。自己実現とは、自分が本当になりたい自分になることだと。そのためには、それを実現できる環境と支援してくれるサポーターが必要であると説いています。これを「セザンヌ効果」といいます。

2024年4月21日日曜日

ココロの言葉(332) 世の中を変えるのは、若者、よそ者、バカ者。 読み人知らず いつごろ、誰が言い出したのか不明だが、真理をとらえた格言がある。 柔軟性をもつ「若者」、客観的かつ冷静に状況がみれる「よそ者」、そして常識に縛られない「バカ者」。年齢・所属・身分とは関係なく、これら三者が停滞した社会を改善していく力となることを伝えている。

2024年4月14日日曜日

ココロの言葉(331) 私たちの世界はますますデジタル化され、非人格化されているが、 人間関係を築き、信頼と親密な結びつきを確立し、 他者を理解し、共感をもって関わっていくためには、 顔と顔を合わせた交流が非常に重要であることに変わりはない。 ジョー・ナヴァロ(元FBI捜査官) 米国の国際的諜報機関であるFBIの捜査官は、だれかに伝え、それを受け取る情報のほとんどは、ノンバーバルな「しぐさ」であるという。実際に、ヒトのコミュニケーションのほとんどはバーバルな言葉によるものではなく、表情や声や姿勢などノンバーバル(非言語)であることが、さまざまな研究から実証されています。『FBI捜査官が教える「しぐさ」の実践解読辞典』から。

2024年4月7日日曜日

ココロの言葉(330) 人間はね、赤ん坊から「喜怒哀楽」の順番に感情を覚えていくんだけれど、 年を取ったり精神を病んだりすると、 「喜怒哀楽」の「楽」から順番と感情を失っていくものなんだ。 精神科医 中井久夫 長年にわたってこころの治療と回復に携わってきた精神科医の人間と人生の省察の言葉です。私たちの日々の喜び、怒り、哀しみの感情が自然な感情であり、そこから楽しみが生まれてくると語っています。『中井久夫との対話―生命、こころ、世界』から。

2024年3月31日日曜日

ココロの言葉(329) 我々がこだわるのは、世界のほんの一隅でもよいから、 実事業をもって、巨大な虚構に挑戦する良心の健在を示すことである。 万の偽りも一つの真実に敗れる。 それが次世代への本当の遺産となることを信じている。 医師 中村哲(1946-2019) アフガニスタンへの支援をしてきたペシャワール会創設者の言葉です。中村氏の活動を映画にした「荒野に希望の灯をともす」を鑑賞した女子高校生が実直な感想を述べています。 「信頼できない大人ばかりを見てきたけど、こんな信頼できる大人もいたんですね」と。 『中村哲という希望』から。

2024年3月24日日曜日

ココロの言葉(328) 思春期問題とみなされる事象の大半は、 当事者の未熟以上に、 当事者がおかれている学校や家庭といった 特異な環境に起因すると考えられる。 精神科医 斎藤環 ひきこもりなどの現代社会の臨床問題を研究している筑波大教授の斎藤氏は、いまや従来の思春期・青年期というカテゴライズは意味を失いつつあるという。生理学的な個人の発達要因よりも、その子どもがおかれた環境要因の方が大きな影響を与え、問題の起因となっていると。『こころの科学』217号から。

2024年3月17日日曜日

ココロの言葉(327) 支援は一方的ではない。 「支援者」などと偉そうな立場の私たちは、 実はいろんな形で利用者や相談者に助けてもらっている。 人は存在するだけで双方向に作用するものだ。 小林美恵子(つくろい東京ファンド) 路上生活などで支援を受けた人たちの居場所と就労の場「カフェ潮の路」を運営しているコーディネーターの言葉です。建前ではない「いのち」「人権」が尊重される社会の実現を生活困窮者支援の現場から訴えています。『家なき人のとなりで見る社会』から。

2024年3月10日日曜日

ココロの言葉(326) 人間は、いつも周りにいる5人の平均をとったような人になる。 ジム・ローム(米国の起業家) 周囲の環境、特に人物は、学習効果に大きく影響します。学習する人のそばにモデルとなるような人がいることが、学習意欲の維持と向上に役立ちます。学習支援する人の学びへの姿勢自体が、学習者への心理的な支援になるということです。

2024年3月3日日曜日

ココロの言葉(325) 私は学習の参加で教えたりなどはしない。 存分に学べるように環境を整えるだけです。 アルバート・アインシュタイン(1879-1955) 20世紀の天才物理学者の「学び」についての卓見です。学びとは、誰かから教わることではなく、自分が関心のあることを自主的に探究していくことであり、そのための環境調整が教育支援をする者の本来の役割であると。

2024年2月25日日曜日

ココロの言葉(324) 安全で安心と感じられた子どもたちが、 初めて本当の選択と挑戦ができるようになります。 副島賢和(昭和大学大学院保健医療学研究科) 大学病院で子どもの外来診察と院内学級にかかわっていて、大切と思えることが三つあり、それが[安全・安心]と[挑戦]と[希望]だと。そして,この三つは、一緒にいる仲間や伴走する支援者とのつながりによって構築されるといいます。『こころの元気+』(2022・10号)から。

2024年2月18日日曜日

ココロの言葉(323) 学びで重要なことは、 学び方の学びなのだと思います。 心理学者 今井むつみ 現代のネット社会は、膨大な情報にあふれています。また、生成AIの利用で、ヒトの脳では処理できない必要な情報を一瞬で整理してくれます。そんな時代に合って、いま求められている「学び」とは、特定の知識やスキルを習得することよりも、学び方を学ぶことだと、言語発達心理学の研究者は言います。『ことば、身体、学び』から。

2024年2月11日日曜日

ココロの言葉(322) 幸せとは、「自分の居場所」をつくること。 東野裕治(大阪府立支援学校校長) 幸せになるということは、だれか人のために役に立つ形で、自分の居場所を確立することだ、と長年支援学校でサポートしてきた校長は言う。子どもはもちろん大人も、ちょっとした自分の居場所があれば、人生いろいろとあっても、なんとかやっていけると。

2024年2月4日日曜日

ココロの言葉(321) だれでも、持っているものは与えられ、豊かになる。 「マタイによる福音書」 世界的ベストセラー『新約聖書』のイエスの有名な言葉です。ポジティブ心理学的には、人はポジティブな思い(認知)を持てばもつほど、人生全般で、より豊かになっていくと解釈できます。そこから上昇スパイラルが発生し、心の免疫システムが向上すると。

2024年1月28日日曜日

ココロの言葉(320) 人生は、与えられたものを最大限に活かすものに、 もっとも多くのことを与えてくれる。 ラリー・ハリス(米国のサイコセラピスト) この世界で私たち個人ができることは、自分の行動と注意を向ける方向だけであると、医師で心理療法家はいいます。そして、私たちが存在できるのは、このいまときだけであると。それを最大限に活かすのが、人生の質を向上させることにつながると説いています。

2024年1月21日日曜日

ココロの言葉(319) 聖者は、人生での障害を成功への足掛かりにして、 隠れた能力を目覚めさせることに活用する。 それが人を変容させる。 インド哲学ヴェーダの格言 人生、ストレスがない方が生きやすいことは確かですが、100歳以上が多く住むセンテナリアンの地域は、バリアフリーではなく、バリアが多い「バリアアリー」であることがわかっています。人生でのストレスやバリアが、健康と成長の要因であることも確かなようです。

2024年1月14日日曜日

ココロの言葉(318) 私は、苦しみが原点なのです。 イーロン・マスク EV(電気自動車)、スペースX(宇宙船)、X(ツイッター)などで、世界を大きく変える起業家の言葉です。幼少期の虐待、児童期のいじめ体験、そして社会人になってからの大失敗など壮絶な人生経験が糧になって、21世紀の科学技術のイノベーションが生まれています。自叙伝『イーロン・マスク』から。

2024年1月7日日曜日

ココロの言葉(317) 大人とは、周りの子どもたちの知性的・感情的な 成熟を支援できる人のこと。 内田樹 思想家の内田氏は、成熟した大人は、その人がいることで、周囲にいる人たちの知性が活性化し、感情が豊かになり、ものの考え方が深まるようになる存在であるという。子どもにかかわるすべての教育支援者の心得となる言葉です。

2024年1月1日月曜日

ココロの言葉(316) 「夢は正夢」 栗山英樹(2023年WBC日本代表監督) WBC(ワールド・ベイスボール・クラシック)で優勝した栗山監督の座右の銘です。そして、十代の子どもたちに「みんなが本当にやりたいことが、必ず出てくる。その思いだけは大切にしてほしい。だれもが自分の夢を実現するものすごい能力を持っているのだから、それを信じなさい」と―。(TV12チャンネル「カンブリヤ宮殿」から)