2023年1月22日日曜日

ココロの言葉(267) 不登校やゲームへの熱中、リストカットや過剰服薬を 単に問題行動と見なすだけではなく、 子どもの自己救済の試みという可能性を想像できる大人は、 果たしてどれだけいるのか。 松本俊彦(国立精神神経医療研究センター精神保健研究所) 最近、困っていて、だれかの助けが必要な状況なのに、「助けて」と言えない状況が、子どもにも大人にもしばしば起きています。「困っている。助けて」と相手にいったりするのは、恥ずかしいことであり、迷惑をかけてしまうことになると。同じことが学習場面でもよく見かけます。正直に「わからない」といえないケースが―。いま、素直に弱音を吐ける関係が求められています。(『こころの科学』2022・11月号より

2023年1月15日日曜日

ココロの言葉(266) 他人を頼ることができる人は、そうではない人に比べて、 健康で、幸福で、裕福であり、 さらに子どもの学校では成績もよく、 地域では、反社会的な行為による被害も少ない。 「社会関係資本」研究の知見 地域で他者とのつながりがある人たちは、教育、経済、健康、治安の面で、関係を持たない人たちに比べて、生活が良好(ウエルビーイング)であることがわかっています。それが、子どもたちの学習形成に大きな影響を与えます。社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)として、地域でのつながりが、いかに大切かを示しています。(ジョン・フィールド『社会関係資本』より)

2023年1月8日日曜日

ココロの言葉(265) 自立は、依存先を増やすこと。 熊谷晋一郎(東大先端科学技術センター) 東大先端科学技術研究センターでの当事者研究から判明した知見です。世間では、依存する対象が少なくなることが「自立」だと思われています。しかし実際は、社会的に自立している人は、たくさんの依存先があり、相互依存で生きていることがわかりました。逆に、依存症という病気の人は、例えばアルコールやギャンブルのように依存対象が一つになって、生活が破綻する傾向があります。いろんな人とつながり、依存できることが、本当の社会的な自立なのでしょう。

2023年1月1日日曜日

ココロの言葉(264) 人生における最大の後悔とは、 なにかバカなことをしてしまったということではなく、 なにかをするチャンスを逃したことだ。 馬渕睦夫(1946年生、元ウクライナ大使) 現在、YouTube「ひとりがたり」で人気を集めている馬渕氏が、人生訓として伝えられている言葉を紹介したものです。だれのための教育なのかよくわからなくなっている日本の学校教育を子どもの魂の進化のために改革していくのに役立つメッセージです。『道標(みちしるべ)』より。2023年元旦

2022年12月25日日曜日

ココロの言葉(263) 子どもたちが、仕事は与えられるものだと思ってしまう教育ではダメなのです。 起業家になるための教育が導入されるべきです。 ムハマド・ヤヌス(バングラデッシュの経済学者) グラミン銀行の創設者であり、貧困層の自立基盤を支援してきたことが評価され、2006年にノーベル平和賞を受賞したヤヌス氏は、私たちが与えられた仕事の奴隷になるのではなく、その主人になる働き方を訴えています、コロナパンデミックによる経済的格差が拡大した今、社会的課題の解決と収益の両立が実現するソーシャルビジネスをつくる人材が求められています。

2022年12月18日日曜日

ココロの言葉(262) 人とのつながりは、家族や親友などの「強いつながり」以外に、 「弱いつながり」「ゆるく、かるいつながり」「サラっとしたつながり」など、 さまざまなカタチがあっていいはずですね。 伊藤幹夫(『新しい地域ネットワークの教科書』より) 地域共生社会に向かう具体的なアプローチを創造するための活動をしている伊藤氏は、人と人との「弱いつながりの強さ」が、逆に多様な広い人とのつながりを形成すると言います。そのような場で学んだ知識は、子どもたちが将来生きるスキルとして役立ち、ロールモデルになると―。

2022年12月11日日曜日

ココロの言葉(261) いまあるものを、いまあるうちに楽しむ。 いまあることに感謝し、 やがてそれを手放し、 つぎにやって来るものを歓迎する。 ジル・テイラー(神経解剖学者) テイラー博士は、37歳のときに脳出血により左脳の機能をすべて失い、8年間のリハビリの末、脳機能を回復しました。その体験を『奇蹟の脳』で書き、世界的なベストセラーになりました。現在は、ハーバード大学脳組織ブレインバンクの研究員です。この言葉には、私たちが人生で選択すべき生き方が示されています。