2019年4月11日木曜日


ココロの言葉(74)

 

自然環境が豊かであるほど、生物の多様性は守られます。

つまり、多様であることは豊かさの証拠なのです。

ヒトの性の在り方も様々です。

その多様性が守られ、受け入れられる社会こそ、

真に豊かな社会でしょう。

生物学者 黒岩麻里

 

「多様性」は、これからの未来社会を考えるキーワードになっています。

学校教育の世界でも、子どもたちの多様性にどのように対応していくかが、

現在の大きな課題になっています。

自分と違うタイプの人が近くにいると、人は新たな視点の追究をして、考え方が変わっていくことが行動科学の研究で明らかになっています。この変化を子どもの成長のために支援するのが、これからの学校教育の役割なっていくでしょう。

画一的な従来の集団指導ではない方法で、いかに集団の中で一人ひとりの学校生活を

豊かにするがいま問われています。

2019年4月4日木曜日


ココロの言葉(73)

 

よい人間関係というのは、どんな人との関係であっても、

相手に与えているものと相手から与えられているものを、

双方が等しい価値と認識し、実感している。

精神分析家 E・H・エリクソン

 

人間のアイデンティティとライフ・サイクルの理論を構築したエリクソンの言葉です。

このことは、学習支援する人と支援を受ける子どもとの関係にも当てはまります。

お互いが人間として対等であるときに、支援する人とそれを受ける人の「等しい価値」が実感されます。特に、ボランティアでの関係では、これが深まる傾向が見られます。そこにボランティア活動の醍醐味があります。

ここに学習支援ボランティア事業のもう一つの意義が見えてきます。

2019年3月27日水曜日


ココロの言葉(72)

 

支援とは、できないことを助けてもらうのではなく、

自分らしく生きるために何が必要かを見極め援助してもらうことではないかと、

僕自身は考えるようになりました。

作家 東田直樹

 

自閉症の世界を当事者の視点から書いた『自閉症の僕が飛び跳ねる理由』の著者である東田直樹氏は、支援のあり方について語っています。

支援は、当事者のためにするのが本来の役目であるにもかかわらず、実際は、マニュアル化されて、「正しい」とされることを当てはめて支援されていることがしばしばあります。すなわち、当事者のための支援なのに、サポーターのための支援になってしまうケースです。

子どもたちの学習支援をする場合にも、十分注意しなければならない指摘です。子どもたちが、学ぶ楽しさを感じられる手助けでありたいと思います。

 

2019年3月20日水曜日


ココロの言葉(71)

 

大切なのは、既存の枠に捉われず、

また、常識やタブーに捉われることなく、

未来を生きる子どもたちに何が必要なのかを見据え、

教育を考えていくことです。

麹町中学校校長 工藤勇一(『学校の「当たり前」をやめた』より)

 

工藤校長は、これからの学校教育の基本的な考え方を三点挙げています。

1)目的と手段を取り違えない―学校はなんのためにあるのかの再考

2)上位目標を忘れない―人生をよりよく生きるために

3)自律のための教育を大切にする―学校を再構築する

麹町中学では、これらのことを実現するために、現状の学校教育の「当たり前」をやめました。具体的には、宿題、定期試験、固定担任制などです。

いま全国で弊害化した学校運営の改善につながる希望が持てる教育改革です。

 

2019年3月5日火曜日


ココロの言葉(69)

 

学ぶことで、新しい自分に会えるんです。

夜間中学の生徒の言葉

(盛口満著『めんそーれ化学』より)

 

これは、沖縄の夜間中学で学んでいる高齢者の言葉です。

人はなぜ学ぶのか?その本質をシンプルに語っています。

さらにこの生徒が、その気持ちを正直に説明しています。

「年を取ることで、忘れっぽくなってしまいます。

教わったこともすぐに忘れてしまいます。

でも、学ぶことは楽しいです。」

人は、いつまでも学び続けられることを私たちに教えてくれます。

2019年2月27日水曜日


ココロの言葉(68)

 

学び方を学ぶ。

目的をもち、やる気があって、

いろいろな知識や学習リソースを活用できて、方略的で、

目的に向かって学べる「学びのエキスパート」を育てる。

学びのユニバーサルデザインの理念

 

新しい学習モデルとして、学びのユニバーサルデザインが称えられています。

このユニバーサルデザインという概念は、字義は「普遍的な図案」ですが、簡単にいえば、誰にとっても良いあり方という意味です。例えば、バリアフリーの環境は、身体障害者にはもちろん健常者にも安全な環境になります。

従来の学習スタイルは、知識のインプット(暗記)が中心でしたが、これからの学習は、「学び方を学ぶ」方向性になっていくことでしょう。知識を自分のものにして、「智慧」にする本来の学びに向かっていくでしょう。

 

2019年2月20日水曜日


ココロの言葉(67)

 

今、この世界で他人と違うのは当たり前で、

他人と違うことをしているから価値がある。

もし、他人と競争しているならば、

それはレッドオーシャン(競争の激しい市場)にいるということだ。

つまり、競争心を持つということは、レッドオーシャンな考え方で、そうではなくて、

一人一人がブルーオーシャン(未開拓な市場)な考え方をしなくてはいけない。

メディア・アーティスト 落合陽一(『超AI時代の生存競争』)

 

これまでの学校教育は、子どもたちを競争させることで、平均的な成長をレッドオーシャン型の教育でした。しかし、それにはもう限界と弊害が現れています。

これからの学校教育は、他者と比べる偏差値教育ではなく、

一人一人が淡々と学習するのを支援するブルーオーシャン型の教育が必要とされています。