2026年9月20日日曜日

ココロの言葉(458) 結局、生成AIというのは、 過去のデータを集積しただけなのです。 つまり、「済んでしまったこと」の集まりなんですよ。 でも、人間はそのようにできていない。 解剖学者 養老孟司 私たち人間は、日常生活で、ゆるぎもするし、変節もするのが普通で、なにをするかも予想がつかない。それが人間らしさで、面白いと言う。「言葉にできないことはない」と考えてしまうのは、生成AIを多用する人たちの傾向で、人間の本質を誤解していると―。『嚙み合わない人の頭の中』から。

2026年9月13日日曜日

ココロの言葉(457) AIの到来は、少なくとも、 この世における私たちの存在する理由にならないものを 取り除くだろう。 私たちが存在する理由の一つは、想像することだ。 人工知能研究者 カイフー・リー 私たち人間が存在する理由は、物事をクリエイトすることにあり、その目的実現のために生成AIは、多大な貢献をするだろう、と現代の思想家は言う。創造活動こそが、人類に与えられた存在理由だと。『AI2041 人工知能が変える20年後の未来』から。

2026年9月6日日曜日

ココロの言葉(456) まずは笑わせ、次に考えさせる。 進化生態学者 ステファン・ハード 科学論文で、引用される回数が多い研究論文は、タイトルにユーモアがあることが発見された。その理由は、共有されて読まれる可能性が高いからであるという。このことは、日常会話でもユーモアがいかにコミュニケーションの潤滑油になるかを示唆している。

2026年8月30日日曜日

ココロの言葉(455) 幸福とは何か? 良い時も悪い時も、腐らず、恨まず、嘆かず、 どんな時でも、平然といられることだと、私は思っています。 作家 佐藤愛子(1924-2026) 人生は本来不条理なものだから、日常生活の様々なことに一喜一憂しないことが、幸福につながるという。なにか不都合なことがあっても、「ぐずぐず言うな! それがなんだ」と―。「婦人公論」2026年8月号から。

2026年8月23日日曜日

ココロの言葉(454) 大震災によって、人と人との関係、人のやさしさといった、形のないものが残った。 今後は、このような形のないものを大切にできる生き方をしたい。 2011年3月11日の被災者の言葉 大震災による津波で、形ある物質的な家や財産などすべてが失われた。そんな壮絶な体験をした被災者の魂から発せられた思いが感じられる。私たちにとって「善い生き方」とは何かを教えてくれると、公共政策研究者はいう. 杉谷和也『エビデンスの罠:数字と物語に囚われない思考法』から。

2026年8月16日日曜日

ココロの言葉(453) あらゆるものはエネルギーであり、すべてがエネルギーだ。 自分が望む現実を手に入れるには、 自分がその周波数に同調することである。 物理学者 アインシュタイン(1879-1955) 「これは思考の哲学ではなく、宇宙原理の物理学である」と天才物理学者は言う。私たちは、外界の物的環境はもちろんのこと、他人の心を変えることができない。しかし、自分自身の在り方と考え方は変えることができ.その結果、現実が変わると―。

2026年8月9日日曜日

ココロの言葉(452) 魂は頭にあるのか、腹にあるのか。 いったいどこにあるのか? すべては腸にある! 歴史家 エルサ・リチャードソン 私たちの脳と腸は密接につながっているという「腸脳相関」の粗点から、腸は心や情動はもちろん、政治や経済活動にも絡んでいると歴史家は言う。そして、腸には知性があり、腸の鳴る音(ざわめき)に耳をすませば、世界について多くのことを語ってくれると―。『腸の文化史』から。

2026年8月3日月曜日

ココロの言葉(451) 魅力的な人の共通点は、 スッピンで部屋に入ってきた状態でわかるんです。 「わっ、素敵」と―。 ヘア&メイクアップアーティスト 小田切ヒロ 髪型と顔の美容アーティストは、その人物が化粧なしの状態で美容ルームに入ってきた瞬間に、その人が魅力あるかどうかがわかり、通常三つの共通点があるという。まず、自分自身を丁寧に扱っていること。つぎに素直であること、そして心に余裕があることだと。(NHKアカデミア「メイクは人生を変える」2026・7・25から)

2026年7月26日日曜日

ココロの言葉(450) 人は間違えることで、 問題解決スキルが発達する。 D.エイメン(精神医学者)/C.フェイ(認知心理学者) 私たちは、日常生活で起こるミスの対処法を習得することで、失敗から学び、どうしようという不安を希望に変えられると、心の臨床現場の専門家を言う。それによって心の強さと回復力であるレジリエンスが育成される。『メンタルが強い子を育てる』から。

2026年7月19日日曜日

ココロの言葉(449) 運はその人の考え方と行動パターンによって変わる。 脳科学者 中野信子 脳科学の知見によれば、運がいいかどうかは、いわゆる「運命」によって決まっているのではなく、日々の思考と言動によって決まるという。運がよくなるポイントは、大きく三つある。「自分を大切にすること」と「自分は運がいい」と確信すること、そして「共に生きる」という利他行動であると。『科学が突き止めた「運のいい人」』から。

2026年7月12日日曜日

ココロの言葉(448) いたるところに美しさがあります。 当然、悪いことについても知っています。 でも、私は良いことに注目しています。 ピアニスト アリス・ゾマー・ヘルツ(1904~2014) ナチスの強制収容所から生還し、110歳までコンサート・ピアニストとして活躍した人物の言葉。私たちの脳は、ネガティブなことに注意を向ける傾向がありますが、そうではなく日常生活の「よいこと」に注目を向け、意図的にポジティブ感情と思考を生み出し、現実をつくることが人生のウエルビーイングを向上させることが心理学研究でわかっています。『アリスの奇跡』から。

2026年7月5日日曜日

ココロの言葉(447) 知識を発見して使い、推論して、 そこで新しい知識をつくり、 それをさまざまな場で使う練習を重ね、 身体の一部にする。 現代認知科学の知見 学びの究極的なゴールは、学んだ知識が自分の身体の一部になり、「生きた知識」になること。そのための必要条件が、好きになることと体を使った練習を通して、それが「知恵」にする、その結果それが人生の質を高めることにつながると―。

2026年6月28日日曜日

ココロの言葉(446) 肝心なのは、幸せか不幸せかは、 自分の心持ち次第ということ。 地獄も極楽もあなたの胸三寸にあるということです。 美輪明宏(1935生) 現代の認知行動科学の知見を実にシンプルに示している名言。人生の幸不幸は、自分の目の前で起こる出来事をどう認知するか次第で、それが現実になるということです。そして、人生をポジティブにする魔法の言葉、それが「ルンルン」であると。『私の人生論―目に見えるものはみなさんな』から。

2026年6月21日日曜日

ココロの言葉(445) 「今日の調子はどうですか」 「何とか生きています」 高齢者施設での日常会話 人生を精一杯生き抜いてきて、いま老境にさしかかり、しみじみと「なんとかいきてきた。今も生きている」とつぶやく人たちの言葉。そこには「生きていること」の感謝と「生きてきたこと」への誇りがあると、臨床現場の精神科医はいう。『香山リカのココロの万華鏡』から。

2026年6月14日日曜日

ココロの言葉(444) 長生きは一人ではできるものではない。 加藤光一(112歳) 2026年現在、国内で男性の最高年齢者の言葉です。日常で身近なことは、すべて自立して生活をしている。長生きの秘訣は、「人から嫌なことをいわれたら水に流す」こと。私たちは、誰かに助けられ、感謝することで生きられるという。

2026年6月7日日曜日

ココロの言葉(443) スコトーマとは、自分に知識や重要性がない情報は、 それが実際に物理的に存在していても、 それを認識できなくなる心理現象のこと。 私たちの心理的な盲点を「スコトーマ」といい、視覚の盲点と同様に、実際にそこにあるのに認識できなくなる脳の仕組みです。その対処法は、自分のスコトーマに気づくこと、そして、それによって盲点が取れ、世界の見え方が変わり、視界が広がります。

2026年5月31日日曜日

ココロの言葉(442) 現場の知恵は、現場でしか蓄積できない。 だれかに教えてもらえるものではない。 自分の体で経験して、自分の判断で対処して、 それでも失敗して、そのプロセスを何度も繰り返すことで、 はじめて身につくものです。 イチロー(1973生まれ) 2025年にアメリカ野球殿堂顕彰に選ばれたプロ野球界の偉人イチロー氏の言葉。知恵を身に着けるポイントを3つ挙げている。①練習と実践は別物 ②準備には時期がある ③実践でしか学べないことがある。そして、準備と実践を統合できれば、自分が「いま、すべきこと」がどんな状況でも的確にわかると―。

2026年5月24日日曜日

ココロの言葉(441) 主体性は、言われたままを積極的に取り組む 自主性とは明確に異なります。 千葉ロッテマリナーズ元監督 吉井理人 現在、大リーガーで活躍している大谷、佐々木、ダルヴィシュを育てたコーチの言葉。彼らに共通することは、「主体性」をもって、自分の意思と判断でものごとに向かっていることだと。主体性は自己決定を尊重し、成功体験を積み上げていくことで形成されるという。朝日新聞インタビュー記事「勝手に育った超人たち」から。

2026年5月17日日曜日

ココロの言葉(440) 人はなぜ生きるか。 私のたどりついた結論は、きわめてシンプルなものだった。 「人は誰かのために生きる」という素朴な結論である。 小説家 五木寛之(1932年生まれ) 90歳を過ぎてガンのステージⅡを宣告され、「人はなぜ生きるか」を考え続けた後に出てきた言葉です。「誰かのために」という思いがエネルギーとなって、自分の命を支えており、それが本当の生きる力になっていたという。『大河の一滴 最終章』から。

2026年5月10日日曜日

ココロの言葉(439) 心の師となるとも、心を師とするなかれ。 鴨長明(かものちょうめい 1155頃-1216) 「自分が心をコントロールする先生になることがあっても、心を自分の先生にしてはならない」。これが仏(ほとけ、釈尊、仏教)のまことの教えであるという。私たちの心は、風に吹かれてなびきやすい愚かなものだからから、注意しなければいけないと説いている。『発心集(ほっしんしゅう)』から。