2022年8月28日日曜日

ココロの言葉(246) 個人の功績が、その個人ひとりのものであることはまれで、 教師や親や友人、そして家族やコミュニティの仲間の 総力によることの方が遥かに多い。 教育学者 ジョー・ボアラー 世界的なオンライン講座(MOOC)の数学教育カリキュラムの制作者で、BBCが選ぶ「教育を変える8人」に名を連ねるスタンフォード大学のボアラー教授はこういいます。学習(ラーニング)とは、共同作業であり、他者とつながり、考えを共有することであり、それが学びの本質であると。(『無限なるマインド』より)

2022年8月21日日曜日

ココロの言葉(245) 親のやるべきことはただひとつ、 純粋で自然なこの宇宙のことを 子どもにねじ曲げて伝えたり、 宇宙の最も完璧な創造物から切り離したりしないこと、 ただそれだけ。 『アナスタシス:響き渡るシベリア杉』より シベリアの原生林で、自然と調和して暮らすアナスタシスと呼ばれる女性の言葉です。 家庭や学校での教育では、子どもに「すべき」ことが声高に主張されますが、「しない」 で大事に育てる視点も忘れてはならないでしょう。そんなことをアナスタシスは教えてくれます。

2022年8月14日日曜日

ココロの言葉(244) 大人が、子どもに一般的な価値観では、 可能性があることを理解し、 子どもの全存在を受けとめられた時、 子どもは確実に深い信頼感を持って、 自分自身を大事にするようになります。 運動科学者 高岡英夫 学習支援というと、一般的になにか教科を教えることをイメージしますが、 それ以上に大事なことは、子ども自身が自主的に学ぼうとする気持ちをサポートすることでしょう。そのために必要なことは、第三者として、その子を全面的に受け入れ、認めてあげることです。そうすれば、自分に必要な学びの動機付けがなされることが、さまざまな研究からわかってきています。

2022年8月7日日曜日

ココロの言葉(243) 成長型マインドセット:人間の基本的資質は、 自分の努力しだいで伸ばすことができるという信念のこと 心理学者 キャロル・デウエック 「マインドセット」とは、ものごとに対する考え方、心の持ち方を意味します。 これが前向きで、しなやかなタイプを「成長型マインドセット」といい、その反対のタイプを「固定型マインドセット」といいます。学習によってその子の能力が伸びるかどうかは、このマインドセットが大きく影響を与え、前者のタイプが、成長を促進することがわかっています。すなわち、学習に向かうしなやかな思いと姿勢が、本来的に持っている能力を高めるということです。

2022年7月31日日曜日

ココロの言葉(242) 日本では、少子化が進んでいるにもかかわらず、 ここ3,4年の傾向として、毎年およそ2万人ずつ 不登校が増えているという異常事態なのです。 精神科医 斎藤環 文科省の2020年度の調査によると、小中学生の不登校人口は、19万6000人と史上最多となった。その背景には、学校教育の制度疲労があると齋藤氏はいいます。不登校のみならず、いじめ問題や学力格差についても同じことが言えます。問題なのは、子どもではなく、制度としての学校の構造と働きにあることに教育関係者が気づき、抜本的に改革をしていく必要があり、決して子ども自身や家庭のせいにしてはいけません。

2022年7月24日日曜日

ココロの言葉(241) 脳がどう機能するかだけではなく、なぜ、そう機能するか。 それを知っておくことが重要なのです。 自分の脳より賢くなりましょう。 精神医学者 アンデッシュ・ハンセン(『ストレス脳』より) 私たちは、脳が自分の思考と行為を決めていると思っていますが、最新の研究では、自分が脳をコントロールできることがわかってきました。この原理は、子どもの学習意欲を高めることにも応用できます。これこそが学習支援の核となることでしょう。

2022年7月17日日曜日

ココロの言葉(240) 学生が教師からの情報に対して自ら働きかける。 そして掘り下げる=身体化する 広げる=関連づける そうした構築のための努力なしには、知識は生み出されない。 また、そうした協力によって、教師にも認知的変化が起こる。 認知科学者 鈴木宏明 現代の認知科学では、学び、学習の成果を「認知的変化」と言います。 それは、単なる情報の伝達ではなく、習得した知識によって認知が変わることを意味します。そのメカニズムは無意識的なもので、教師である支援者と学習者との協同作業であるといいます。それが教育であると―。(『私たちはどう学んでいるのか』より)