2020年7月5日日曜日


ココロの言葉(134)

 

「学ぶことを学ぶ」力の発達を支援すること、

「学び続ける態度」を養うことこそが、

真の意味での「教育」なのではないでしょうか。

リヒテル直子(オランダの教育研究者)

 

日本の学校教育のほとんどが、現在でも画一的な一斉授業の教育実践をしています。

そこで子どもたちに求められることは、教師が教える「正解」です。新型コロナの影響によるオンライン授業でもこの傾向は変わりません。むしろ強まっているとさえいえます。

無料塾では、一人ひとりの自主性と好奇心を大事にして、学びの本質を尊重していきたいと思います。それがポストコロナの教育に求められています。

2020年6月28日日曜日


ココロの言葉(133)

 

本来、学校は子どもたちが、

社会を主体的によりよく生きていくためにあるはずで、

子どもは自ら主体的になって学んでこそ、もっとも成長を遂げます。

工藤勇一(中学高校校長)

 

子どもの学習支援の無料塾を3年間して、気づいたことがあります。

それは、無料塾を利用する中学生で、成績が目に見えて伸びる子どもは、無料塾で

自主的に勉強していることです。その反対に、親に言われたので参加している子は、

なんとなく宿題だけをしていて、成績に伸びが見られません。

この両者を分ける要因が、子どもの主体性です。これが学びの質を高めます。学習支援で、もっとも大切にしたいことです。

2020年6月21日日曜日


ココロの言葉(132)

 

楽観視できる人には、ドーナッツが見えるが、

悲観視しかできない人には、穴しか見えない

詩人 オスカーーワイルド(1859-1900)

 

緊急事態宣言が全国で解除され、久しぶりに学校が平常に戻りつつあります。

世間では学習の遅れと格差が問題になっていますが、それ以前に注意しなければならないことがあります。それが子どもたちのメンタルヘルス(こころの健康)です。

精神状態が学習に大きな影響を与えることは、経験的にも学術的にも明らかになっています。特に、その子自身が、自分の心の状態をわかっていることが大事です。その能力をメンタルヘルス・リテラシーといいます。今後の学習支援のポイントになるでしょう。

 

2020年6月14日日曜日


ココロの言葉(131)

 

すべての教育実践は子どもの知性的な、感性的な成熟を支援するためにある。

それに資するかどうかだけを基準にして、教育実践の適否は判断されるべきである。

思想家・内田樹

 

最近話題になっているベストセラー『サル化する世界』で、内田氏は、学校教育の核心について語っています。社会の仕組みそのものが「生物の進化」に逆行していることを

「人間がサル化している」と表現しています。

子どもたちを「サル化」ではなく、知性的、感性的、霊性的な成熟、進化するための知恵が学校教育の実践で求められています。

2020年6月7日日曜日


ココロの言葉(130)

 

たいていの教科書の内容は、

一時的にしか役立たないが、

自己志向の道具は、

ずっと長い間、人生で役立つ。

心理学者 アルバート・バンデューラ

 

「自己志向」とは、自分自身を方向づけする学習能力を意味しています。

この自己志向となる道具をいかに身につけていくことができるかが、

劇的に変動する社会にあって、学校教育に求められています。人生に意味を与えてくれる知識と体験を提供する学校が―。

 

2020年5月30日土曜日


ココロの言葉(129)

 

重要なことは、問いを発することをやめないこと

アルバート・アインシュタイン(1879-1955)

 

近代学校教育のモデルは、古代ギリシャにその起源があります。哲学者と市民が、広場でさまざまなことに問いかけをする活動をしていました。この哲学問答を通して、知の探究がなされていました。

また、東洋でも同じように、インドと中国において宗教者による問答形式で教育活動がなされていました。この問いを発するスタイルこそが、歴史的に「学び」の原点です。

そして社会の変革期のいま、正解のある問題を解くことが中心の学習から脱して、問いを発する本来の学びに戻ることが必要とされています。

 

 

2020年5月23日土曜日


ココロの言葉(128)

 

学校は、子どもたちに、

身体と脳の働き、自分の情動の理解の仕方、

情動の取り組み方を教えることができる。

ベッセル・ヴァン・デア・コーク(精神医学者)

 

トラウマ(心の傷)の治療を専門にしている研究者は、学校が子どものレジリエンスを身につけるうえで重要な役割を果たす、と述べています。レジリエンスとは、通常「回復力」と訳されていますが、教育的には、私たちが日常生活でさまざまなストレスや困難を克服して生きていく力を意味しています。

このレジリエンスの力は、学習能力を根本から支える必要不可欠な要因であることが、最近の研究からもわかってきました。この力が育っている子どもは、自分にとって必要な知識を自学自習で学んでいきます。

コロナウイルス後の社会で、学校にもっとも求められる役割になるでしょう。

(『身体はトラウマを記録する』より)