2020年5月17日日曜日


ココロの言葉(127)

 

子どもが学習する脳を保つうえで、

最も大事な要素は、身体的、情緒的、

そして学習者としての安心感である。

スチュアート・アンカー(心理学者)

 

最近の認知科学、脳科学の研究成果から、子どもの学習効果を高める要因がわかってきました。それは、安全な学習環境が生み出す「安心感」です。子どもが、「ここは、安全で安心して学習できる」と思える場所です。

この安心感は、学習内容や学習法を支える必要条件と言われています。脳にストレスを与えず、リラックスして集中できる学習環境になります。

この原理は、無料塾を支える科学的エビデンスになっています。学校と家庭に加えて、第三の場としての学習環境が子どもたちから求められています。

 

 

2020年5月10日日曜日


ココロの言葉(126)

 

むしろおれ、仕事も学校も、ある意味で、

いま枠組みが崩壊しているから、

ふだんなにかつまんなかったのか、

本当はなにがしたいのか、

ニュートラルに問いやすいときじゃないか。

絵本作家 五味太郎

 

いま世界中が、新型コロナウイルスで不安定の中で、

五味氏は「チャンス」だと子どもたちにいいます。

なぜなら、「いろんなことの本質」が露呈されているからだと。

なにかどうでもいいことで、本当に大切なことはなにかが―。

学校教育でも、このことが問われています。

もうコロナ以前の社会には戻らないでしょう。

コロナ以後の学校教育を構築していかなければならない時代を迎えています。

2020年5月3日日曜日


ココロの言葉(125)

 

現代の学校教育でもっとも深刻な問題は、

学ぶ意欲そのものが失われていることである。

河野哲也(教育哲学者)

 

いまの中学高校生の多くは、教科の点数をよくして、少しでも偏差値の高い学校に進学することを目的に勉強させられています。確かに勉強する動機付けとしてはわかりやすいのですが、本来の学びのおもしろさを味わうことがありませんので、思うように成績が上がらないと、すぐにやる気がなくなってしまいます。

この現状を変えるためには、まず、教師が学びの意味を再考する必要があります。そして、教師自身が学んでワクワクしている姿を子どもにモデルとして示すのが、最も効果的な方法でしょう。そんな教師がいる学校は、子どもにとっていい学校になります。

 

 

 

2020年4月26日日曜日


ココロの言葉(124)

 

哲学的には、教育の本来の目的は、

すべての子どもが将来「自由」に生きられる力を育み、

社会では互いの自由を尊重し合うことを学ぶことだと言えます。

苫野一徳(教育哲学者)

 

いま新型コロナウイルスの影響により、全国の学校や学習塾の多くが休校になっています。この教育状況は、これまでの学校教育のやり方を維持するという立場から見ると「危機」になります。しかし、改革が必要という視点から捉えると「チャンス」になります。

今後どのようになるかは不確実性に満ちていますが、「チャンス」として活かしていく姿勢が教育関係者に求められています。そのときに学校教育の質を高めるために、教育の本来の目的を再確認することが大事になるでしょう。

 

 

 

2020年4月18日土曜日


ココロの言葉(123)

 

学校は社会を映す鏡なので、

常に生徒たちの間に格差は存在するものだ。

でも、それが拡大するままに放置されている場所にはなんというかこう、勢いがない。

陰気に硬直して、新しいものや楽しいことが生まれそうな感じがしない。

ブレディみかこ(『ぼくはイエローで、ホワイトで、ちょっとブルー』より)

 

学校というところは、確かに「社会を映す鏡」と言えます。社会現象の縮図のような場所です。そのひとつの現象が、経済的格差による子どもの学力格差でしょう。

この社会的問題をいかに解決していくかに学校と教師の力量が試されているといえます。

そのために必要なことは、新しいものや楽しいことが生まれる環境をつくり上げることでしょう。

2020年4月12日日曜日


ココロの言葉(122)

 

ネガティブ・ケイパビリティとは、

短期に事実や理由を求めることなく、

不確かさや、不可解なことや、疑惑ある状態の中に

人が留まることができる時に見出される能力のこと。

ジョン・キーツ(1797-1821)

 

「ネガティブ・ケイパビリティ」という言葉は、19世紀にイギリスの詩人キーツが称えたもので、直訳すると消極的な能力、ものごとの結論を待つ姿勢を意味します。

学校教育の視点から言えば、すぐに問題の正解を求めず、「わからない」ことは正直にわからないと認める姿勢をいいます。そして、なぜそのような答えになるのかをじっと考え、自分自身で見極めるプロセスを大事にすることです。

これからの子どもへの学習支援で、大事に育てたい能力です。

 

 

2020年4月5日日曜日


ココロの言葉(121)

 

大事なのは、自分の正直な気持ちをまず認めること。

そこからどうポジティブに変換していけるか、

的確な分析や目標設定が必要になります。

松岡修造(スポーツキャスター)

 

松岡修造氏は、「もっと熱くなれ!」と、多くの人たちを元気づけているポジティブ思考の実践者ですが、元々は自分をネガティブ人間と言っています。そこで打開策として、自ら生み出した方法が、「脳内変換術」です。ネガティブ思考をポジティブ思考に脳内で変換する技法です。

自分が勉強していて、壁にぶち当たったときに、脱出法として役立つ心理技法になります。

また、学習支援をするときのサポート法としても活用できます。

「ネガティブを生かし、ポジティブに生きていきたい!」(『修造流、脳内変換術』)と語っています。