2018年12月19日水曜日


ココロの言葉(57)

     

子どもが多様な体験をして、

のびのび育つ場所であってほしいと願うのは、親も教師も同じだ。

それなのに誰もが不自由を感じている。

それぞれが変わるための行動を始めなければ、

犠牲になるのは子どもたちだ。

「AERA」2018.12.10号特集記事より

 

学校での教師の「多忙さ」を示す数字が発表されました。

文科省が行った平成28年度の教員勤務実態調査によると、

「過労死ライン」とされる月80時間以上の教員は、以下です。

公立小学校 3割以上、公立中学校 6割

その対策として中央教育審議会が、今年12月に指針案で示した月45時間以上の残業をしている割合は、更に高くなっています。公立小で約8割、中学で約9割になります。

いま、教師の業務の役割分担として、民間のボランティアによる学習支援が必要とされていることがよくわかる数字です。

 

2018年12月12日水曜日


ココロの言葉(57)

 

明確な目的を持ち、

主体的に学ぶ姿勢が備われば、

一方的に教え込む教育は必要ない。

バッカーズ寺小屋塾長 小村貴志

 

ICT(情報通信技術)の導入で、いま、個々の子どもの学習支援が大きく変わろうとしています。たとえば、従来のクラス全員による集団学習から、一人一人のニーズに合った個別学習になりつつあります。この学習の方が、生徒はもちろん教師にとっても、無駄がなく効果的であるからです。

そこで、課題になることがあります。それは、教育現場(学校・塾)にいる教師の役割はなんなのかということです。

教育心理学的に、その一つの答えが、学習意欲の動機付けにあります。なぜなら、人は人によって心を動かされるからです。そのためには、教師自身が強い学びの姿勢を持っている必要があります。「学び」の原点は、「まねすること」だからです。

そんな教育サポーターでありたいものです。

 

2018年12月5日水曜日


ココロの言葉(56)

 

子どもは、自分が両親や祖父母や教師のほか、地域社会の人々から、

大切に育てられている、育てられたという実感を抱きながら日々を生きることが、

他の何事にも代えがたく大切です。

そうでなければ、自分を大切にしながら生きることができないからです。

まして、他者を大切にしながら生きることなど、まったくできないでしょう。

児童精神科医 佐々木正美(『完・子どものまなざし』より)

 

最近の日本の学校は、主要教科の学力が強調されすぎている傾向があります。

それは、教育機関としての大切な役割のひとつですが、いま、それ以上に学校に求められていることが、同世代同士の人間関係をつくりあげる環境の構築です。

このニーズは、いくつかの調査からも明らかで、学校の目的が「友達・仲間をつくると」という声に顕著に現れています。

子どもたち自身が、「大切に育てられている」という感覚がもてる学校に

どうしたらなれるか、いま大人が問われています。

2018年11月28日水曜日


ココロの言葉(55)

 

日本の教師の多くは、外国の教育を知らずに

「日本の教育は進んでいる、素晴らしい」と考えている。

それは、もう数十年前のことで、今や、

この遅れを取り戻せるのかというくらい突き放されてしまった。

TOSS代表 向山洋一(2018.11.28 産経新聞「オピニオン」)

 

世界の学校教育の視察から見えてくることの一つが、日本の学校教育の停滞です。

さまざまな問題を抱えながら「進んでいる」と思い込んでいるので、教育現場では、

ただ現状維持をしている状態です。

特に、STEM教育といわれる科学・技術・工学・数学の分野の教育でその遅れが目立ちます。授業で原理や法則だけを教えてテストしているだけで、その体験がないので、子どもにとって意味のある学びになっていません。

すなわち、世界的に日本の教師の技能と勤勉さは高いのですが、それが教育実践に活かされていないところに課題が見られます。

この問題解決に、何らかの形で無料塾が貢献できればと思います。

 

2018年11月21日水曜日


ココロの言葉(54)

 

「気づき」が起こると、人は自然と変わります。

他人から言われた言葉ではなく、

自分から湧いてくる答えなので、

そのエネルギーは他人に言われた指示やアドバイスの比ではなく、

自分を突き動かす力になっていくのです。

鮎川詢裕子(『最高のリーダーほど教えない』より)

 

自分に合った学習法に気づけば、子どもたちは自主的に学んでいきます。

これは、効果的な教授法の原理です。

勉強が嫌いになる子どもたちの多くは、やり方がわからなくなって、

どうしていいか困っているのです。

他者の反応に気にすることなく、自然体で学べる教育環境を提供することが

教育心理学的にも、最適な学習支援になるでしょう。

2018年11月14日水曜日


ココロの言葉(53)

 

人と関わりをもちながら、

他者のなかに自分を見つける楽しさを知ってほしい。

そこに新しい時代の信頼と学びの場が

開かれるのではないだろうか。

山極寿一(霊長類学者『ゴリラの警告』より)

 

いま、ITの普及により、学校教育が大きく変わりつつあります。

教科書は、近いうちに基本的に「電子版」になるでしょう。

それに伴い教授法も変わっていきます。

そこで大事になるのが、生徒と教師の知識以前の人間的な関わりです。

AIにはできないなにかが、学びの場で必要になってきます。

その一つが、霊長類学者がいう「他者のなかに自分を見つける楽しさ」

であるのかもしれません。

2018年11月7日水曜日


ココロの言葉(52)

 

できないことを繰り返し訓練するとき、

子どもは「できない」という経験を学んでいます。

アナット・バニエル(『限界を越える子どもたち』より)

 

日本の学校教育には、いまでも「根性論」がはびこっています。

「できないこと」をできるようにさせることが教育の主な役割だと考えています。これまでは、このやり方で成長する子も確かにいましたが、いまの子どもたちの多くには、成長につながる適切なアプローチになっていません。

すなわち、自分が「できない」ことを学習してしまっています。

脳科学の研究からも、一人一人の子どもの「できること」「したいこと」に働きかけた方が効率的であることが実証されています。

いま、学校教育が大きく変わらなければならない時期にあります。